安井鍼灸整骨院の施術例

首

慢性的な肩こり

2022.11.16

これまでの経過

元々、吹奏楽でチューバを持っていた時から肩こりがみられ、社会人になり、介護の仕事に就いてから症状の頻度が増えた。更に、同棲した彼氏から別れを切り出され、症状が悪化して来院。元々、他の治療院を受診していたが、マッサージのみでその時だけしか症状が落ち着かなかったので、今回、鍼治療を受けるに至る。

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鍼灸院としての診断

肩こりの4つのタイプ
1. 筋肉の疲労性の肩こり
2. 自律神経のバランスの乱れによる肩こり
3. ストレス性の肩こり
4. ハイヒール性の肩こり
肩こりは上記の原因および姿勢不良や手の使い過ぎなどの症状が複数重なって発症するケースもあります。
また、低血圧症・高血圧症・糖尿病・心筋梗塞・がんも首や肩のこりが生じるケースがあり、肩こりとは少し違いますが胆のうの疾患も右肩に放散痛という痛みを出現させることがあります。
ハイヒールを履く機会が多い女性に好発する、ハイヒール性の肩こりもあります。
ハイヒールを履いている時、足は常につま先立ちを強いられているため、アキレス腱が緊張し、それが肩こりのもとになる場合が多いのです。
また、内臓の自律神経のバランスが崩れたことによる肩こりも女性に多く見られます。
最も特徴的な症状は肩こりに伴う吐き気で、消化しきれない食べ物を大量に抱えた胃腸を重く感じるため、吐いて軽くしたいのです。
特に肩井(けんせい)のツボを押すと、吐き気をもよおすケースが多く、患者は肩井に触れられるのを極度に嫌がる傾向があります。
また、食べ物を噛む力が衰えて咀嚼が不十分な結果肩こりが発症した患者は、頬車(きょうしゃ)のツボの周囲がこっています。
「たかが肩こり、されど肩こり!」
肩こりは、いろいろな身体の異常を知らせる信号。
「そろそろ注意しないと危ないよ!」と、身体が告げる黄色信号なのかもしれません。

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治療方針

腕に痛みや痺れなどはない。姿勢を確認すると、肩甲骨がやや外側に開き、肩が前に出ていて猫背ぎみ。
菱形筋や肩甲挙筋の筋緊張が強く出ている。また、首の動かしづらさなどはないが肩を後ろに引きづらい。
睡眠はとれてはいるが、眠りは浅い。胃や腸など消化器系の症状はとくになく問題ない。
環境の変化による不安やストレスが重なり自律神経系が乱れが影響した首肩こりと考えられる。

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治療内容

頚部から肩周りを中心に鍼・マッサージでアプローチ。
鍼は天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、完骨(かんこつ)、上大椎(かみだいつい)、大椎(だいつい)、肩井(けんせい)に刺鍼。
自律神経支配の腹部をマッサージ、さらに脳神経へのアプローチにが頭部のマッサージも加えてリラックスした状態で自律神経のバランスを調整するよう治療を進めた。
施術後はリラックスできてだいぶ落ち込んだ感じもなくなり、表情も明るくなっていた。また、首肩周りもほぐれた感じを実感され、肩も後ろに引きやすくなったことを確認。
施術効果持続のために継続した治療を提案した。
2回目の治療の際には、前回の落ち込んだ感じはなく、とても良い調子を保てていると話してくださった。

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施術後のケア

自宅で出来るストレッチなどを指導しております。

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