安井鍼灸整骨院の施術例

手

パーキンソン病

2021.02.17

病院での診断

パーキンソン病

これまでの経過

約3年ほど前にパーキンソン病に発症。服薬のみで対応を続けていたが、徐々に症状の進行がみられ、先日は、トイレで気を失い頭を強打したにもかかわらず、記憶には残らずそれを心配された娘さんの相談から来院に至る。

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鍼灸院としての診断

パーキンソン病

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治療方針

①手足の振戦 ②前傾姿勢による突進歩行 ③便秘の改善を目的に行う。

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治療内容

治療方法:合谷-曲池(4診目まで)、 足三里-三陰交(5診目以降変更)、 殷門-承筋(28診目以降追加)に低周波鍼通電(1~2Hz、 15分)および腰下肢の要穴に置鍼。便秘に対しては、へそ灸を行う。また、自宅で、邵氏温灸器を使っていただいた。

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施術回数・頻度・期間

初診から1か月は、週に1回のペースで通院。1か月後振戦の減少がみられたので、2Wに1回のペースで切り替え、3か月後には、便秘が2W1回のペースに落ち着いた。

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施術後のケア

(一)適度な運動や体操で身体をほぐす
パーキンソン病治療息が切れるような激しい運動は交感神経を興奮させることがありますので、軽い運動で心地よいと感じる程度はいいです。近所を散歩したり音楽にあわせて簡単な体操をしたりしてよいと思います。
(二)気分転換を
不快な気分を転換する方法を考えましょう。部屋の模様を変えたり、趣味を変えてみたり、好きな音楽を鑑賞するなど。
(三)入浴法
入浴することによって、身体を温めて、血流がよくなって、疲労感や筋肉のこわばりもある程度が軽減します。暑いお湯を避けて、37度~38度くらいのぬるめの風呂にのんびりとつかるようにしましょう。
(四)便通をよくする パーキンソン病の人の大半は便秘がちで、自律神経のバランスが崩れやすいので、なるべくリラックスして、緊張を和らげ、胃腸の動きをよくします。また、食物繊維が豊富な食事を取りましょう。
(五)転ばない工夫を
パーキンソン病は進行するにしたがって、転ぶ事が最も怖くなると考えられますが、原因はパーキンソン病の主な症状の一つ「筋の固縮」によるものと考えられます。転ぶと大けがをすることが多いので、室内に掴みやすい手すりを作ったり、なるべく段差をなくして転ばない工夫しましょう。外出するときは時間に余裕を持って出かけましょう。

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