当店からのご挨拶

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稲田 健一(院長)

こんにちは。神戸北野はり灸院、院長の稲田健一です。

「伝統的な道具と確かな技術で、痛み・不調の原因を紐解く」をテーマに、日々の施術に当たっております。

最近では希少となった金銀鍼や、刺さない鍼(小児はり)、手で捻るお灸、箱灸、吸い玉(カッピング)、よもぎ蒸し、タイ古式の整体・トクセン(木槌)など、様々な技術を使い分け、お悩みの根本改善を実現します。

◆略歴◆
シンガポール生まれ、大阪育ち
大阪府立千里高等学校国際教養科卒業(04 年)
大阪大学外国語学部中国語学科卒業(08 年)
森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科卒業(18 年)
University College London 歴史学部 Chinese Health and Humanity 修士(19 年)
免許取得後、大阪の老舗鍼灸院で見習い、英国留学、発達障害専門の児童精神科に勤務
丹波篠⼭市地域おこし協⼒隊を経て、神⼾北野はり灸院開業
日本小児はり学会会員、日本医史学会会員

◆論⽂・学会発表◆
2022年12月
『想像する身体』上巻 身体イメージの変容 第Ⅲ部2章 225-254 貢(共著)
姜姗・稲田健一「生と死の境界 江⼾時代鍼灸銅⼈形における身体観念」
(国際日本文化研究センター 共同研究報告書172)

2020年11月
日本小児はり学会 第14回学術集会(発表)
⻩帝内経・霊枢の「⽪」に関する記述について

2019年11月
北京大学器物医学史国際論壇(発表)
『鍼灸重宝記』(1718年)解読:近代日本の金銀鍼と管鍼法の発展の概略

2019年9月
University College London 修士論文 (未発表)
盲⼈按摩の国際伝播史:1901 年のロンドン盲⼈按摩研究所による日本の盲⼈按摩慣習受容の諸条件を明らかにする(A Transnational History of Blind Massage: Unpacking the conditions that facilitated the reception of the Japanese blind massage practice by the London Institute for Massage by the Blind in 1901)


◆私が鍼灸師になった理由◆

私が鍼灸師になった一番のきっかけは、

中学校のサッカー部の練習に、学校OBでスポーツトレーナーをされていたNさんが、指導に来て下さっていたことです。

身体の仕組みの理解に基づいて、動きのアドバイスをくれたり、怪我の予防や治療に当たってくれるNさんの姿を見て、

「こういう仕事良いかもなぁ。」

と、感じていました。

その後、シンガポールで幼少期を過ごした影響から、大学で中国語を学ぶことにしたのですが、

「医学部に入り直そうかなぁ。」と、考えていた時期もありました。

結局、そのまま卒業して、貿易や翻訳、有機農業、製造業の仕事を経験してから、

「やっぱり医療系の仕事に就こう!」

と決心し、鍼灸学校に通うことにしました。

30歳になる前のタイミングでした。

西洋医学ではなく、東洋医学を選んだ理由は、

1、小学生の時に薬アレルギーを経験してから、薬恐怖症になっていたこと、
2、鍼灸の方が国際性が圧倒的に高そうなこと、
3、鍼灸なら中国語の能力を活かせそうなこと、

が理由でした。

鍼灸師になって8年目の今、

1、患者さんが、薬を飲んでも全然治らないと訴える症状を、鍼灸で改善するお手伝いができていること、
2、アジアや欧米の医療者・研究者と、日本の鍼灸について交流する機会があること、
3、鍼灸の古典を読んで、現代医学の難題(緑内障、メニエール病、パーキンソン病、側弯症など)を解決する糸口を発見できていること、

から、正しい選択をしたと感じています。

また、家族・友人の不調を、自分の手で改善してあげられることにも、大きな喜びを感じます。

鍼灸師になる前に、農業や製造業で働いていた経験から、

・人間(動物)の身体も、植物の身体と同じような原理で、病気になる・元気になること、
・金鍼や灸、吸い玉のように、精度の高い器具の仕組みを理解して、目的に合わせて使い分けられること、

は、自分の強みだと思います。

大学病院でも、原因不明と見放される症状に対して、鍼灸が良い効果をもたらす経験を重ねるにつれて、

「鍼灸って、まだまだその可能性が知られていないよね…」と、感じるようになっています。

当院の得意なお悩みでは、これまで患者さんから、「お薬が減った・症状が楽になった」との声を多数いただいた症状を挙げさせて頂きました。

お心当たりの症状がございましたら、是非ご相談ください。

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柳 美穂 (助手)

介護福祉士、鍼灸師。森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科卒業。

介護職を8 年間勤めた後、鍼灸師に。趣味は家庭菜園。女性ならではの悩みを解決する鍼灸について、日々研究と実践を重ねている。⼆児の⺟。



◆私が鍼灸師になった理由◆

東洋医学との出会いは、第一子を妊娠する前でした。

当時の私は生理不順で悩んでいましたが、病院で処方されるホルモン剤を飲んでも体調が良くなるとは思えず、根本的に体質を変えなくては、と思っていたところ、

よい鍼灸師の先生との出会いがあり、施術を受けるたびにどんどん体調が良くなり、幸運なことにすぐに子宝に恵まれました。

この時に学んだのは、施術を受けることもそうですが、自分での養生の大切さです。施術を受けつつ、先生からアドバイスをもらった、日々の生活で心がけることを一生懸命実行したので、効果がとても早くに表れたようです。

妊娠中には、自分でお灸することもおしえていただき、せっせと実行しました。陣痛づけにも鍼灸が有効であることなども、この時に初めて知りました。

私は妊娠、出産へ向けてのカラダづくりというタイミングで東洋医学の考え方に出会いましたが、その時に学んだことは今でも役に立っていますし、自分の体との向き合い方を見つめ直す大きなきっかけになりました。

私が鍼灸師を志したのも、この時の経験が大きかったからです。

いま、鍼灸師になって日々学んでいく中で、改めて、鍼灸というものがこんなにもいろんな疾患に有効なのだということを知り、驚きと感動を感じています。

鍼灸というと、肩こり、腰痛などそれに準じたものに効く、お年寄りが通うもの、と思われがちです。もちろん様々な痛みにも有効ですし(頭痛にもよく効きます)、
肌荒れや感覚障害、静脈瘤、生理不順やホットフラッシュなどの婦人科系疾患などなど、特効薬がないとされる症状にも、鍼灸を試す価値が充分あると感じています。

その人の持つ治るチカラに働きかける鍼灸治療、ぜひお試しくださいね。

美容目的で通ったのに、全身が元気になってしまった、なんてお声もよくいただきます。