漢方薬・鍼灸 世珍堂の施術例

婦人科

耳鳴り・更年期の不調

2020.08.18

これまでの経過

H31.4初診。
H30.10に風邪を引いた際に耳の閉そく感が発生。その後多忙で休めず、同年12月~耳鳴り(日中は高音、夜は低音)と音の聞こえの異常(金属音や割れたような音)や耳が詰まるような違和感が出現。疲れると悪化する。耳鼻科での診断は「耳鳴症」で特に治療はせず。
H30.10~生理周期は30~90日間隔と乱れており、今までと違う疲れやすさなどを感じている。婦人科は未受診。

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鍼灸院としての診断

症状が疲れで悪化する、耳をふさぐと耳鳴り音が減弱する、生理が遅れているなどは「虚証(パワー不足)」の症状だが、脈や舌の状態やストレスが強い事等々から「実証(過剰な物がある)」もみられる「虚実夾雑」を考えた。

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治療方針

「虚実夾雑」の「実」を先に取り除いてから「虚」を補っていく事とし、ご本人が一番気になっている耳の違和感や聞こえの異常をまずは改善させ、疲れやすい体質の改善にもつなげていくこととした。

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治療内容

耳の異常が出ている側の首筋の張り、肩の凝りが反対側より顕著で、かつ顎関節のクリック音も見られた為、首筋、肩の筋肉及び顎関節の硬さを取る鍼をした。ストレスが強く頭の熱のこもりもあった為、関係の深いツボに鍼でアプローチした。
耳の症状が落ち着かれてからは、ホルモンバランスの乱れや疲れやすさの治療の比重も増やしていった。

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施術回数・頻度・期間

初回の治療で耳鳴りと聞こえの異常は一旦治ったが、疲れ等でぶり返しやすくなる症状のため、定期的に週1回しばらく通っていただく事にした。初診から2ヶ月間頃までは疲れると耳の違和感が強くなることもあったが、その後ほとんど出ていない。生理のペースは間隔が開いてきているが、それに伴う不調も3ヶ月後から軽快している。現在は症状の予防と健康増進のため2週に1回のペースで継続していただいている。

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施術後のケア

もともと、首肩の左右の凝りの度合いがかなり違うので、凝りやすい側のストレッチを仕事の合間などこまめにやって頂くようにした。
「湿熱」が溜まりやすい傾向もあったため、「なんとなく飲んでいた」ワインの1回あたりの飲酒量を具体的に決めることでストレスなく減酒を続けて頂き、湿熱症状も改善した。

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