福岡美容鍼灸院canna 天神本院の施術例

顔

肩の痛み・フェイスラインのたるみ

2020.07.13

これまでの経過

既往歴:SLE(全身性エリテマトーデス)

現病歴:11月末に家の掃除をしてからずっと痛む。結帯・結髪動作、肩関節屈曲・外転で肩関節の前面と側面の痛み、後面のつっぱり感がある。睡眠時も痛みで起きる事が多々ある。骨に異常なし、血液検査も異常なしとのこと。お顔のお悩みはフェイスラインのたるみ。また、幼少期から便秘に悩んでおり漢方を飲まないと排便が困難。

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鍼灸院としての診断

普段使わない筋を普段以上に使ったことによる炎症反応。肩関節周囲炎。痛みから動かすことも十分にできず拘縮。また、SLEの既往歴があることから元々、炎症を起こしやすい体質なのではという見立て。

フェイスラインのたるみは、職業柄PC作業が主なため首が前に出てしまい筋が伸ばされ皮膚を引っ張てしまい、引っ張られた皮膚が重力のせいでたるんでいるのではないかという見立て。また、長時間一定の姿勢をとることで表情筋も固まってしまっている可能性もある。表情筋は硬くなると皮膚をたわませてしまい、その分が重力でたるんでいる可能性も考えられる。

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治療方針

鍼は炎症を抑える作用、発痛物質を流す作用、拘縮した筋を緩める効果、遠隔治療による鎮痛効果が期待できる。局所治療で抗炎症や鎮痛効果を期待。また、遠隔治療で痛みを緩和させ患部の運動をさせる。局所に鍼をして動かすと、患者様本人も不安だし折鍼リスクも考えられるため。また、自己免疫疾患の既往歴があるため免疫異常を起こしやすい体質と考えた。鍼をすることで体質改善、免疫力アップは十分に期待できる。

局所治療と経絡治療で首肩の筋をゆるめ、手足へのアプローチで自律神経を整えることで首肩凝りの緩和。同時に固まっている表情筋へ鍼でアプローチすることで固まった筋を緩める。

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治療内容

(初回)
肩の前面と側面の痛みが気になったが初回は強い刺激を与えずに、奇経治療という方法で効果をみた。手足のツボに鍼を浅くうち効果をみると、肩の屈曲の動きはスムーズになり首の可動域は広がったが、外転の動きや肩の痛みはあまりとれなかった。後溪・申脈、外関・臨泣を使用。
美容鍼後は、お顔で一番気になるフェイスラインのたるみ感の改善がみられた。ご本人も驚き喜ばれていた。

(2診目~)
肩の痛みや動かしにくさは戻ってきている。便は漢方を飲まなくても出た。
痛みの部分や動かしづらい部分を「肩の前面、側面、後面」と大まかに分け、まずは側面の痛みをメインに経絡治療という方法で施術。2週ほど連続で行うと側面の痛みが改善。今現在、痛みは出ていない。前面の痛みが経絡治療でなかなか改善されない為、董氏という方法で遠隔治療をし患部を動かしてもらった。同じ方法で回数を重ねると可動域も広がり、動きの滑らかさも出てきた。後面のつっぱり感は局所治療で筋を緩めたがまだ残っているため、前面の痛みと共に治療中。
フェイスラインのたるみに関しては、美容鍼がメイン。顎二腹筋の硬さをとるため15分程置鍼し、大小頬骨筋の出力を高めるため2分程で抜きフェイスラインと頬のたるみを改善させていく。

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施術回数・頻度・期間

週1回のペースで10回来ていただく。効果を見ながら月2回、月1回と決めていく。
お仕事の都合上、3週間弱あいてしまったことがあったが「顔には疲れが出ておらず元気な感じ」と鍼の効果を実感している。疲れがかなりたまっていても施術後は元気に帰られる。

10回の集中ケアが終了し、月2回のメンテナンスを開始。

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施術後のケア

水を1.5~2リットル飲むように指導。500ミリリットルペットボトルを職場に持っていき、午前中に飲み切る習慣をつけることから。
痛みが緩和しているときに無理なく肩を動かす。

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