はりきゅう処えのんの施術例

顔

顔面神経麻痺(ハント症候群)

2021.02.11

病院での診断

ハント症候群

これまでの経過

3週間前、右耳に帯状疱疹ができ、数時間もしないうちに右半分の顔が動かなくなった。自分の意思で動かす事ができず、食べる時も眠る時も口は動かず、目は閉じない状態。
病院の検査で、血液検査の結果と帯状疱疹ができているとのことからラムゼイハント 症候群と診断された。筋電図は10%を切っており重症だと言われショックを受けたとのこと。またステロイド、抗ウイルス薬で炎症を抑えることはできるが、麻痺に関してはやれることがないと医師に言われ、病院では改善は難しいのではと考え他の方法を探した。
ネットの情報で、「はりきゅうがいいのではないか」と感じ、顔面神経麻痺を専門に見ている当院に相談に来られた。

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治療方針

右耳の帯状疱疹が続いており、痛みが続いているとのことだった。通常であれば10日ほどすると痛みは引くのだが3週間経った今でも炎症が続いてる感じた。
炎症が長引く原因として考えられるのは、血液の流れである。しかし、今回のケースでは、これからどうなっていくのかわからない不安が炎症を増悪させているのではないか話を伺って感じた。
そのため初回は、鍼をすることよりも今何に不安を感じているのか話を聞くことに重きを置いた。さらにこれから先どうなっていくのかを詳細に伝え、安心してもらえるよう意識した。

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治療内容

話を伺った中で、不安に感じていたことは、早く仕事に戻らなければいけないという焦りと先が見えない不安であった。不安は精神的な部分にダメージを与えストレスとなり、ストレスは炎症傾向を強めることになる。
身体に触れてもストレスに関係するお腹や背中の緊張が見られていたので手・足に鍼をすることで緊張を解いた。さらに炎症に関係する首筋のコリも顕著に見られてため、さらに手の甲に鍼をした。
2〜3回目、繰り返し施術を行うことで、目が閉じられるようになってきた。
10回目、日に日に回復しており見た目に気になるところが減ってきた。
週3回の施術を繰り返し行うことで麻痺がわからないまでに回復した。病院の先生にも「あれ?こんなに良くなって後遺症が残らなくてよかったね。」と驚かれていたとのこと。

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施術回数・頻度・期間

週3回

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