漢方薬・鍼灸 世珍堂の施術例

顔

顔面神経麻痺

2020.07.25

病院での診断

顔面神経麻痺

これまでの経過

当院に来院の5日前、起床後突然顔の左側が動きづらくなり、閉眼困難、口角が下がり食べ物や飲み物が口からこぼれるなどの症状出現。
3日前、病院を受診し顔面神経麻痺の診断。ステロイド服薬開始。
当院初来院。当日は上記症状に加え眼瞼痙攣もあった。

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鍼灸院としての診断

毎日飲酒の習慣があり疲れも続いていた事と、発症前は飲酒後に窓からの風が顔に当たる場所で寝る事が続いていた事から、余分な湿気と熱(湿熱)が身体に過剰にあり、疲れで身体のバリア機能(衛気)が落ちている所に、風邪(フウジャ)が入り発症したと考えた。また湿熱により神経の出口となる部分に浮腫みが生じて神経を圧迫しているとも考えた。

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治療方針

まずは身体の余分な湿熱と風邪(フウジャ)を取り去り、急性期以降は麻痺した筋肉の機能を回復させ後遺症を防ぐ治療と、再発を防ぐための体質改善の治療と生活指導を合わせて行うこととした。

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治療内容

急性期(発症から1週間から10日)は、顔面の神経と筋肉等に負担をかけないよう顔に鍼は打たず、手足のツボを使って余分な湿熱、風邪を取り去る治療を行った。
10日後以降は、手足のツボに加え麻痺部分にアプローチする顔のツボに置鍼し李式の瀉法を行った。(低周波は行わない)
1か月後からは上記の治療に加え、顔面の筋肉の動きを軽く補助するリハビリも併せて行った。

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施術回数・頻度・期間

急性期は週2回、その後1か月は週1~2回のペースで来院頂き、発症から約2か月で麻痺が回復した。その後1か月も継続して来院頂いた。

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施術後のケア

発症から3か月間は改善のためと再発予防のため継続して来院して頂くようお伝えした。また、飲酒を出来る限りするようお伝えし、急性期から2週間は頑張って禁酒して頂いた。その後も機会飲酒はあったが回数・量とも減らして頂いた。冬は冷えにより麻痺が再発しやすいこともお伝えし(今回は7月に発症)、また症状が出る前に定期的に来院して頂くようお話した。

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