やわらげ鍼灸roomの施術例

手

四十肩五十肩(右側)

2022.12.03

病院での診断

肩関節周囲炎

これまでの経過

最初は右肩の肩甲骨側面の張りが気になっていた。
 
次第に肩が上げづらくなり、手を上に伸ばそうとすると背中側からも引っ張られる感じがある。
 
ずっと、夜寝ている時も右肩に鈍痛が続くので来院した。

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鍼灸院としての診断

ペインフルアークサインは若干の陽性=右肩、関節包の炎症は軽度の可能性。
 
右肩関節には軽度の拘縮あり。
 
右肩甲骨の棘下筋、小円筋の過緊張とコリ。
 
背部~腰部の起立筋群の過緊張、腰方形筋、大腰筋の左右とも緊張あり。
 
頸部~後頭部にかけての張りも強い。

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治療方針

右肩関節を含め、痛みと関連している箇所へ鍼灸施術と、全身ほぐし。
 
背中の筋肉群の張りに対しては吸玉でマッサージ効果と血流改善。

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治療内容

【鍼(寸3-5番、寸3-3番)】強めに効かせる。
刺激した経穴=「肩井、肩髃、秉風、天宗、天髎、臑会、肩中兪、肩外兪、風池、脳戸、百会、膈兪、肝兪、脾兪、腎兪、大腸兪、外関、曲池、合谷」を左右適宜。阿是穴すべて。

筋肉=棘上筋、棘筋(C7~Th5)、小後頭直筋、下頭斜筋ほか硬結部位すべて。

【灸】台座灸(ライト)
刺激した経穴=大椎、膏肓、肩井、天宗、身柱、筋縮、脊中、命門。
 
※ツボへの刺激を強めに行い鎮痛効果をはかる。硬結や拘縮がある筋肉へも直接鍼灸刺激し血流を導く。
 
【吸玉】
肩まわりと背面全体へ適宜。

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施術回数・頻度・期間

最初の1回で鎮痛効果は出たが、肩の拘縮の違和感や肩甲骨側面の張り感は残る。
 
放っておくと肩関節の炎症と拘縮が進行する可能性があるので、
 
予防のために2週間に1回の施術を提案。
 
少しでも肩関節周囲炎痛の痛みが軽くなった状態で、経過回復することを望む。

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施術後のケア

デスクワーク後に肩を動かすようお願い。

固くなった筋肉に伸び縮みを加えることで血流を代謝させ、老廃物を運んで行ってもらうイメージを助言。

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