伝統鍼灸 楓庵の施術例

顔面神経麻痺

2025-03-07

病院での診断

顔面神経麻痺

これまでの経過

2024年×月、ある手術を受けてから両手の痺れが出始める。
次第に顔の左側も麻痺し始め、
・左目の視力減退・左瞼が閉じない
・左口角が垂れ下がり喋り辛い
・食事の時に汁物がこぼれてしまう
といった症状のため日常生活に支障あり。
手術後もしばらく入院しリハビリしていたが
症状は改善せず退院することに。
根本的な改善を求め当院に来院される。

続きを見る

鍼灸院としての診断

肝鬱気滞→気滞血瘀

続きを見る

治療方針

疏肝理気→駆瘀血

続きを見る

治療内容

・初診
患部は左目と左頬にかけての麻痺。
また、顔面神経麻痺と同時に
左肩も挙上不利もあり。
(ある手術を受けた直後に出た
両手の痺れは入院中のリハビリで改善。)

医師の説明だと”今回の顔面神経麻痺は
ウイルスによるものかストレスによるもので
手術は成功したため、
手術による影響ではない”
と説明を受け、抗生剤を服用するも
顔面神経麻痺の症状は変わらず。
手術の経過は良好だったため
退院する運びになるが
顔面神経麻痺は改善せず。



(詳しい問診事項は割愛します。)



四診より、
肝鬱気滞と診立て施術。
施術直後は体の緊張が解れた感覚あり。
効果が出るまでなるべく詰めて診させもらう。


・4診(前回施術から4日後)
初診~2診と症状が変わらなかったため、
3診目に気滞血瘀と施術方針を変え
治法は駆瘀血で処置したところ。
結果、頬の芯の部分の緊張が
よく解れたようで
食事をこぼすことが減ってきたとのこと。
手応えはあったので、
この処置を重ねて施していく。



・8診(前回施術から19日後)
4診~7診の間で大分症状は改善しており
大分安定していたが、
”施術間隔が空いても症状がぶり返さないか?”
が課題だった。

お正月休みもあり19日間空いたが
症状がぶり返すこともなく、
日常生活も問題なく過ごせていた。
(左肩の挙上不利も改善してました)

経過良いので今回を以て施術終了。
何かあればすぐ連絡頂くようお伝えしました。

続きを見る

施術回数・頻度・期間

・施術回数
8診

・頻度
週1回~3週に1回

・期間
約2カ月

続きを見る

施術後のケア

詳しい経過は
当院のHPの"症例集"に
イラスト付きで掲載されております。

続きを見る