東洋はり灸院 たまプラーザ院の施術例

後鼻漏(早期に変化がでたタイプ)

2021-02-19

病院での診断

後鼻漏・鼻中隔湾曲症

これまでの経過

10年前に鼻の後ろから喉にかけて鼻水が垂れることが多くなったと感じ、病院へ診察を受けにいく。そこでは鼻中隔湾曲症と診断され、それにより鼻水が後ろに垂れると説明を受ける。間も無く手術を行い湾曲は改善されたが、後鼻漏の症状はあまり変わらなかった。
その後も寝る時など横になると喉の奥に垂れてくるので、吐き出すといったことが続く。

季節の変わり目や梅雨時期は症状が少し重くなる。

10年前より症状は少しだけ落ち着いてきているが不快感が勝るため、治療をするために来院された。


既往歴、や身体の状態として
喘息
汗疹(あせも)
皮膚の乾燥
風邪をひきやすい
アレルギー性鼻炎

などが見られる。

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鍼灸院としての診断

主訴、既往歴、身体の状態から呼吸器症状や皮膚症状が多いことが見受けられるので呼吸器の働きが低下している(元々の呼吸器の働きも弱い体質である)ことにより後鼻漏の症状が起こっていると判断しました。

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治療方針

呼吸器(肺)の働きを高めて身体を強化して後鼻漏の改善を目指して行きます。
慢性の症状なのでじっくり土台から治していくように治療しまするため以下のような順で変化すると思っていました。

1風邪がひきにくくなる
2アレルギー性鼻炎の緩解
3喘息症状の改善
4後鼻漏の改善

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治療内容

手足の肺(呼吸器)に関わるつぼに接触鍼
首回りの肺のつぼに接触鍼
背中(特に肺の後ろ)を撫でるように鍼を当てて皮膚を滑らかにします
背中と手の肺のつぼにお灸をして治療を終了しました。

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施術回数・頻度・期間

身体の働きを強化したいので1週間に1回のペースで治療がしたかったのですが、当院から家が遠いということで来れる時に治療するようにしました。

初回治療直後に大きな変化は見られませんでした。

2回目(初回から丸1年後)
前回から調子はどうか聞くと、患者曰く初回の後すぐに後鼻漏の症状は治ったみたいです。

今後は体調が悪くなった時に治療に期待ということで、定期的な治療はすることなく終えま

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施術後のケア

家では肺(呼吸器)を高めるため食事の改善とお灸をしてもらいました。

1,白砂糖、化学調味料、食品添加物を極力避けるようにする

2,蓮根や大根など肺を高めるものをとるようにする

3,治療でも使った孔最のつぼにお灸をする



*この患者さんのタイプは少し特殊で、生まれつきの症状や慢性の症状だったのに、かなり早く変化が出ました。
基本的に後鼻漏を治療する時は変化に時間がかかり、なかなか変化が出づらいことも多々あります。少しでも困っている方の希望になればとこういった例を挙げさせていただきました。

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