ビッグママ治療室の施術例

婦人科

42歳 逆子がなおりません

2023.08.14

病院での診断

逆子

これまでの経過

42歳です。妊活をはじめたのは、38歳なかなか妊娠せず、鍼灸治療をうけたら自然に妊娠。無事に出産となりました。

その後、第二子も自然に妊娠し、いままで順調にけいかしていましたが、25週に逆子になってしまいました。

病院ではそのままにしていれば治るよ、治らなければ帝王切開ねと言われています。もう30週になってしまったのですが、治りません。
出来れば自然分娩を望んでいます。どうしたらいいでしょうか?

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鍼灸院としての診断

逆子ちゃんでお悩みなのですね。

鍼灸で逆子を治すということが有名なようで、そういったお問い合わせを頂くことも多いです。

一番に考えなくてはならないのは、『無理はしない』ということです。いま、西洋医学的には逆子を無理に治さない、治らなければ帝王切開ということが選ばれるのは、母子の健康を考えたときに一番メリットがあるからだと思います。逆子治療はいろいろありますが、無理しないのがベストだと私は考えています。その上で少し考察していきますね。

☆逆子ちゃんになりやすい時

いろいろなケースがあるかと思いますが、ときに、逆子ちゃんは、お母さんがちょっと頑張りすぎているときにおこることがあります。

赤ちゃんはお腹のなかでよく動いて成長します。
そして出産のその日までお母さんのお腹の中にしっかりと留まり日々をすごしていくわけです。
つまり、子宮(女子胞)が赤ちゃんを支え、上向きのベクトルを保ちながら日々をすごすのです。


お母さんがちょっと疲れていたり、下向きのベクトルがでがちな状況の時に、子宮(女子胞)は赤ちゃんを守り、赤ちゃんが安定を保つために強い上向きのベクトルを出します。これがつわりや逆子の状態です。


また、血流が足りなかったりするとお腹が硬くなります。ゆとりがなくなっちゃいますね。


逆子ちゃんの治療では、血流をあげお腹を柔らかくゆったりさせること。そして適度な上向きのベクトルをもつようにと調整します。適度というのは、「上向きベクトル」は赤ちゃんが保つために必要なことですからね。

逆子鍼灸治療では、上記の状態を踏まえて、個別に対応させて頂いています。

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治療方針

当院にて逆子ちゃんのお腹を拝見し、逆子ケアがOKとする条件

1)お腹が硬くないこと。
2)お腹がそれなりの大きさをもっていること。
3)お腹の重心が上向きであること。

上記3点を注意して拝見しています。

今回は十分に上記条件をみたしておりますので、逆子鍼灸治療に取り組むこととなりました。

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治療内容

鍼灸治療について:

1)身体の疲労をとる。全身の血流を改善する
2)子宮(女子胞)の血流を改善し、柔らかいお腹を作る
3)強い上向きのベクトルを調整する。



逆子のお灸として、「至陰のお灸」が有名です。これは強い上向きのベクトルを納め下向きのベクトル出し、血流を改善し、結果的に全体の気の巡りがよくなり動きがつきやすいというイメージで使っていきます。

1)2)の前段階があれば、3)のベクトル調整が上手く行きます。ちゃんと前提条件を踏まえることが大事だと考えます。


1)肺兪に温灸
2)脾兪、三焦兪、腎兪、気海兪に鍼して温灸で置鍼20分
3)三陰交に鍼+ミニ灸 至陰に棒灸、冷えの残った右至陰にお灸 腹部棒灸


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施術回数・頻度・期間

1度の施術にて頭位。無事に経膣分娩に手出産。

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施術後のケア

毎日のセルフケアをお勧めする。
背中のツボを中心に施術のおわりに印をつける。

また陣痛が来たときに行うセルフケアも同時にお伝えしました。

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