ビッグママ治療室の施術例

婦人科

人工授精、体外をしてもダメ。不妊治療が前に進みません。

2023.06.26

病院での診断

不妊

これまでの経過

35歳女性

33才から不妊治療をはじめました。
もともと体力がなく、20代に体調が悪くなったときに体重がBMIで17.15まで落ちてしまいました。
少し回復しましたがBMIの18には届きません。

体力をつけようと色々と努力しましたが、
・漢方は胃にダメで飲めない
・栄養療法はサプリが胃に負担でかえって体重ダウン
・下痢をしがちで、食べたいけど食べられない
・毎日が体力的に精一杯

こんな日々が続いています。

不妊治療をし、人工授精を6回の後、体外受精もしていますが、凍結胚をつくって
移植しても妊娠につながりません。どうしたらいいでしょうか?

☆漢方は飲みたいが胃腸に負担で飲めないときが多くかえって下痢してしまうことのほうが多く継続できない。
☆栄養療法では鉄不足が強く指摘され、鉄、ビタミン類やプロテインなどのサプリを処方されている。鉄不足はだいぶ改善されてはいるが、やはり胃腸に重くかえって体重が減ってしまった(47キロから45キロへ)

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鍼灸院としての診断

お子さんが欲しいというお悩み、一緒に考えていきましょう。

ご自身で考えられることは、いろいろと頑張っていらっしゃりますね。
出来ることは精一杯やっていらっしゃると思います。

いまの状況は、『不妊の対策のために、なにかよいことをプラスする』ではなく、
『不妊の対策のために、何をすべきか優先順位をたてる』ことが一番大切だと思います。
あれもこれもとてんこ盛りにしていることが、かえって身体にとっては負担になり、悪循環となり、
不妊治療が前に進まない大きな原因になっていると思います。


東洋医学的にお身体を拝見すると、ご自身の器が小さいということが一番の問題です。
つまり、身体のキャパシティーが小さいので、努力なさっていることを、身体が受け取りきれず
栄養、滋養、漢方などが素通りするばかりでなく、胃腸の負担となりかえって身体の力をそいでしまっていますね。

また不妊治療は、身体に負担のかかる治療です。ただ、その1回で妊娠にいたれば、メリットの方が大きいと言うことです。しかしながらなかなか結果がでず、不妊治療を繰り返すことが、身体の力を奪い、悪循環となってしまっています。

ここで、やっていくことの順序立てを考えていきます。2つのステップです。

第一に、全身の力をつけましょう。
このステップにより、食物を受け止める力がつけば、日々の食べ物、漢方、サプリなどからの滋養を受け止めることができ、身体作りに加速がつきます。悪循環からの脱却です。

第二に生命力の余力をためましょう。
この生命力の余力は東洋医学のいうところの腎気の力、そして妊娠し子供を育てる女子胞(子宮)の力です。女子胞力があがることで、きっと不妊治療が前に進みます。


この第二のステップは第一のステップである程度身体の器ができてからにしないと前に進みません。とにかくまず第一のステップをやりとげましょう。

少し時間は掛かると思いますが、前に向かって進みましょう!

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治療方針

弁証論治
脾肺の虚
益気補脾補肺

先ず第一に脾肺の虚を救う。不妊治療としては腎気の充実をのぞみたいところだが、脾肺の虚を救い、食物、漢方からの滋養をしっかり受け取れるようにしたのちに腎気の充実を図るようにしていく。

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治療内容

右内関、左公孫 太谿 足三里 気海
肺兪 左脾兪、右胃兪 三焦兪
鍼とお灸、温灸の組み合わせで施術

無事に妊娠され出産。その後も継続的に通院され、第一子に続き、第二子も出産。

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施術回数・頻度・期間

週に2回治療院にて施術。 自宅のセルフケア指導もおこない、毎日お灸のセルフケア

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施術後のケア

不妊治療は、身体の余力があって初めて前に進みます。
治療院で受ける鍼灸治療のみならず、日々の食事、生活、毎日のセルフケアなどを取り入れていただき、一緒に妊活に向けた身体作りに取り組みました。

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