ビッグママ治療室の施術例

頭

心拍が確認できない反復流産が辛い、30代後半の冷え性、頭痛の症例

2023.04.21

病院での診断

不妊 反復性流産 不育症 頭痛

これまでの経過

小学校のときから手足にしもやけができ昔からとても足先が冷えます。頭痛は高校時代から左の側頭部痛から肩こりに成り辛いです。妊娠希望から1年たってやっと妊娠できたのに、8wで心拍が見えずに自然に出血となり流産してしまいました。半年後もう一度妊娠できたのに同じ経過でした。なかなか妊娠しにくいのに、せっかく妊娠しても流産を繰り返しています。なんとか、早く妊娠して、流産せずに出産したいです。私は不育症なのかなあと心配です

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鍼灸院としての診断

せっかく妊娠できたのに、2回も連続して8wでの流産、本当に辛かったでしょう。残念でしたね。次の妊娠では一緒に頑張って是非出産まで到達できるようにしていきたいですね。

お身体を拝見すると、もともとのベースとなる生命力(腎気)が弱めであると思います。そのために冷えがきつかったり、残尿感があったり、月経周期が長めでつかれやすかったりしていると思います。腎気は全身の生命を下支えする縁の下の底力を発揮してくれる存在です。そしてこの腎気が、子宮(女子胞)を養い、赤ちゃんをしっかりと受け止め受容できる身体となるのです。


子宮(女子胞)というのは、赤ちゃんの孵卵器です。その孵卵器の性能がちょっとだけ不安定ならば、孵卵器そのものをしっかりと養い守る必要があります。Uさんのお身体は、孵卵器そのものを守る全身状態が、気虚気味(パワー不足)であることが問題です。全身が気虚気味パワー不足であるので、孵卵器も不安定になり流産となってしまうわけです。妊娠は、女性にとって身体の余力でおこなわれます。余力がないと、どうしても不安定な子宮(女子胞)となるわけです。身体全体に余裕をもち、子宮(女子胞)の生命力が安定するようにしっかりとがんばっていきましょう。また強いストレスも子宮(女子胞)に負担となります。ストレスも鍼灸で調整していきましょうね。

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治療方針

・弁証 腎虚を中心とした気陰肝鬱 風邪の内陥 女子胞の力不足
・論治 益気補腎 疎風散寒 温養女子胞
・治療方針 腎気を中心に気虚気味の素体をたてなおし、パワー不足となっている女子胞を暖め養う。また素体に負担となっている風邪の内陥を払うことを急務とする。

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治療内容

初診
左外関(TE5)左陽池(TE4)、左公孫(SP4)、足三里(ST36)、三陰交、下脘(CV10)、関元(CV4)、
胃兪(BL21)、左腎兪(BL23) 中膂兪(BL29)
セルフケア:下脘(CV10)、関元(CV4)、左外関(TE5)、足三里(ST36)、三陰交。腎兪(BL23)、胃兪(BL21)、中膂兪(BL29)

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施術回数・頻度・期間

週に1度の通院、毎日の指導に基づいた自宅施灸
4ヶ月後に妊娠。

1ヶ月後、今回の生理もだらだらはつづいている
3ヶ月後、生理のだらだらが減ってきた
4ヶ月後、妊娠成立

妊娠中も週に1,2度のペースで鍼灸治療を継続
7w後半 心拍がみえた
8w つわりがきつい→つわり治療
19w 喉に違和感があり、空気が上がる感じで食事が通りづらい
23wから逆子ー27wまで。28wで治る

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施術後のケア

セルフケア指導(初診)その後は毎回の施術後に指導
:下脘(CV10)、関元(CV4)、左外関(TE5)、足三里(ST36)、三陰交。腎兪(BL23)、胃兪(BL21)、中膂兪(BL29)

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