きむら鍼灸の施術例

婦人科

40歳女性 二人目 PCOS 体外受精で妊娠

2020.10.17

病院での診断

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)

これまでの経過

【既往歴】逆流性食道炎、虫垂炎、肺炎
【出産歴】X-3年 体外受精にて妊娠・出産
【現病歴】X-11年結婚。ご主人の中国転勤で、北京の中医診療所で不妊治療を行うも妊娠せず。あわせて鍼治療も行っていた。その後、日本へ帰国。X-6年、地元の婦人科クリニックにて不妊治療開始。タイミング、人工授精でも妊娠せず、体外受精にステップアップ。採卵1回、移植2回目で妊娠・出産。X-1年二人目希望で治療再開。前回の採卵での凍結胚盤胞を移植3回するも妊娠せず。X年当院へ来院。

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治療方針

2回目の採卵に向けて育卵サポート鍼灸、移植周期には着床サポート鍼灸をSL併用にて行う。当院では不妊治療向けではSL(低出力レーザー)併用は必須と考えている。実際、生殖医療専門医の先生方で構成される日本レーザーリプロダクション学会で、低出力レーザーを用いた治療効果などの報告が多数あります。

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治療内容

多嚢胞性卵巣症候群による生理不順がある。当院では生理不順の場合、多数の刺入より排卵障害が改善される報告があることから、多めの本数を使用して治療に当たっている。これまでもPCOSで妊娠された方は、同様の方法をとっている。
鍼灸治療に加え、SLは星状神経節照射を行う(交感神経を抑制するため)。採卵の予定があるので、良好胚が得られるよう、卵巣に向けてSL照射を行った。移植前は子宮内膜肥厚を図るため、子宮方向に向けて照射した。その後移植後は、着床サポートの鍼灸治療と、置き鍼を3か所においた。移植1回目の胚盤胞移植は陰性だったが、移植2回目の胚盤胞移植で陽性となった。その後胎嚢確認、心拍確認して、感染防止のため外出を控えることから、当院の治療も卒業した。

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施術回数・頻度・期間

週1回の頻度で施術回数40回、約10か月

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