本八幡鍼灸院の施術例

内臓

不妊

2020.09.30

病院での診断

血液検査、エコー検査、卵管造影検査、男性不妊は問題なし。

これまでの経過

既往歴:便秘

基本的にコロコロ便の体質で、スッキリしない。
寝つきなどが悪く、睡眠を十分に取ることが出来ていない。
朝もスッキリ起きることが出来ないので、常に体に疲労感を感じている。手足など末端の冷えはあるが、頭や顔などはのぼせやすく
長い間風呂(湯舟)に浸かることが出来ない。
こういった不調を感じてから1年以上かかっており、妊娠という願望も叶うことが出来ていない。自分ではどうしたらよいのかわからず、妊娠に良さそうなことを調べて鍼灸にたどり着いた。

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鍼灸院としての診断

上実下虚といい、上の方に気が巡りやすくなり、下の方はお粗末状態になる体質がベースで、熱の動きも、頭や顔の方がのぼせやすく、足の方が冷えやすい状態が作られている。
便がコロコロしがちなのも、気逆のような状態で、エネルギーが上に行きやすく、エネルギーを下方向に送り出す力が弱くなっている為であると考えた。(いわゆる脾の作用である運化作用、昇清作用、昇堤作用、統血作用の低下)

こういった時、腹膜や横隔膜なども胃の方に上がってしまうため、腹圧がかかりにくくなり力を入れても便が出にくくなる。便の性質的にも便が途切れ途切れになり、スッキリ感が出ない事が多い。さらに生活習慣の中で、内臓を回復させるためや自律神経調節にとても重要な項目である睡眠が不十分であり質も悪いため、内臓による基礎代謝が悪く、冷えや全身的な不調を感じるのではないかと考察した。

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治療方針

冷えや睡眠の質の向上の為、特に下腹部、足などの血流向上と温補を行う方針と全身的な不調の改善の為、脊髄や自律神経などの調整を目的に骨格調整などを行う方針を立てた。
胃腸、生殖器という限局的なアプローチよりも、全身的にバランスを整える方向性がぴったりだと思いました。

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治療内容

1、2診目までは、鍼とお灸、温石透熱療法など温補治療と循環機能向上を図る為オイルトリートメントなどリラックスできたり、温まる治療を優先的に行った。

3診目の時に便のコロコロがなくなり残便感もなくなった。
冷えはまだ職場の中で感じる事もあるが家では感じなくなった。
寝つきも良く、睡眠の質が改善されていた。
ヘッドマッサージなど自律神経調整をメインに治療を行い
自宅で出来るお灸を実践してもらい更に経過を追った。

4診目から変化が大きく出てくるようになります。

ちょうど4診目の時に人工授精を行い、デュファストンを服用しましたが、夜にトイレに行きたくなるくらいで、薬の影響によるだるさなども出ず、睡眠も冷えも便も全て体調的に健康でした。
オイルトリートメントなどで血流調節などを中心に行い子宮に作用させるように施術を行いました。

5診目も体調が順調でほてりも気になる程には無い状態でした。

そして6診目ですぐに陽性反応が出ました。

7診目で胎嚢確認、8診目で心拍確認が出来、無事卒業されました。

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施術回数・頻度・期間

約2ケ月間の通院(全8回)
5日~7日に1回の治療

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施術後のケア

自宅灸、足湯

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