- 初診
あらゆる症状の最適な治療のために1時間ほど問診させてもらっています。急性の風邪・ぎっくり腰・寝違えの症状や痛みなどで問診できない時は、状況に合わせて問診時間を変更することもございます。
◇初診の流れになります。
① カルテ記入・問診
カルテにお困りの症状などを記載してもらい、そのカルテを元に問診を進めます。
(当日の時間短縮のために、事前にカルテ記入してもらうことも可能です。事前にカルテを取りに来てもらえるか、郵送も可能です。カルテにわかる範囲で記入いただき、初診時に持ってきてもらいます。)
問診は、あなたがお困りの症状から話してもらいます。
さらに東洋医学の分析に必要な情報を質問させてもらいながら、あなたの事をお話ししてもらいます。
(症状の状態や体調によって、長時間の問診が難しい場合は、寝てもらうなど楽な状態になってもらい、問診は必要最低限で済ませることもあります。)
➁体表観察(患部・脈やツボなどの状態を確認)
やさしく丁寧に、脈・ツボ・患部の状態などを診てゆきます。
特に痛みを伴うことはありません。
腹部・背部・膝から足先のツボも診るため、ワンピース・スカート・ストッキングなどの服装はできれば避けてください。無理な場合でも、清潔な施術用の着換(トレーナーの様な上下)も用意しています。
③施術方針の説明
問診と体表観察の情報から、東洋医学の見方による施術方針の説明をします。
納得して施術を受けてもらうために、できるだけわかりやすくお伝えしたいと考えていますが、不安や疑問などお話ししてください。
先端恐怖症やお灸の熱が苦手など、それらにも応対した施術になります。
④はり・きゅうの施術
1~3箇所のツボにはり・きゅうをします。はりは刺入しそのままの状態で、数分~30分ほどのんびりしてもらい、はりの効果を引き出します。刺入はほぼ無痛か、一瞬痛みが走ることもありますが、すぐに消えます。
幼児や、体質的にはりを刺す治療が向かない方には、痛みの全く無い施術をしています。それには、打鍼・古代鍼という専用の道具を使います。
打鍼は、先端の丸い金属の棒で、それを木槌(ハンマー)で軽く叩き施術します。強く押し込んだりして痛みが起こることは全くありません。むしろ心地よく受けてもらっていますので、子供さんも痛がること無く、慣れると喜んで受けてくれます。古代鍼も先端は尖っていますが、刺すことなくツボの表面に施術することで、効果を引き出しています。そのため、痛みを感じることは全くありません。
お灸は米粒大の小ささのもぐさをツボしています。皮膚に赤みなどでますが、自然に消失します。熱さも一瞬ですぐに消えますし、棒灸というお灸で直接皮膚に当てることなく温める施術も可能です。
施術はリラックスして受けてもらっています、もし不快感や痛みがある場合はすぐに言ってください。
⑤効果判定し、休憩
はり・きゅうを一端止めて、再度患部の痛みや症状の状態・脈やツボの変化を診ることで、効果判定し治療の方針を決めてゆきます。
当院のはりは強い刺激はありませんので、効果を実感しにくい面もあります。
ただし、体の変化として、例えば…冷えていた所が温かくなったり、体がリラックスして呼吸が深くなったり、眠くなったり、イライラしていた気分が穏やかになったり、関節の可動域が改善したり、顔色が明るくなったり、舌の色が明るくなったり、体が軽くなったり、様々な変化が感じてもらいます。
その後で、施術の効果をより引き出すために、休憩してもらいます。
⑥治療計画と健康法のお話し
病のこれからどのように改善させてゆくか、そのための来院の頻度などの治療計画を相談してゆきます。
「あれをしなさい、これはダメ」といった一方的なお話しはしません。あなたが理解し納得してもらうために、わかりやすくお伝えするように心掛け、相談しながら進めています。
また、より改善をうながすための健康法について、あなたの負担を減らし可能なことを相談させてもらいます。
治療にどれぐらい掛るのか、来院の間隔などは、施術後の効果で判断しています。西洋医学の病名では、治療の参考にはなっても、回復までの期間は決められません。多くの場合は病になってからが長く・苦しく・重篤であるほど、回復に時間が掛かります。ただし、あなたが思っている以上に、はりきゅうがよく効き、早く回復することもあります。
多くの場合は、週1~2回のペースで来院し、症状が改善し安定するごとに月1~2回と間隔を開けていきます。そのまま、回復して終わる方もおられますが、再発予防と健康維持のために定期的に通院される方が多いです。
- 再診
治療中心に進めます。初診での効果や脈・ツボの反応をもとに、治療を進めてゆきます。
病状やその時の体調の変化によっては、治療内容や時間が変化することもございます。