みよし鍼灸治療院の施術例

膝

交通事故の打撲後、歩行困難になられたパーキンソンの患者様

2023.02.24

病院での診断

異常なし

これまでの経過

パーキンソンを患われている患者様で3ヶ月前に車との接触事故で左大腿部を打撲、病院では検査の結果、特に異常なしということでしたが事故の後2日ほど経った頃から痛みで歩きにくくなる。当院には事故後2ヶ月が過ぎた頃にご連絡をいただく、歩行困難ということで往診を提案するが歩けないことで家が片付いていない事を気にされて通院される事になりました。患者様の家が私が以前、院長を務めていた施術所から徒歩1分の場所にあり、そちらで施術させていただく事にただ徒歩1分の距離を20分以上掛けて来院。2回目以降は私が背中に背負わせていただき通院。現在は単独の歩行が可能になる。

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鍼灸院としての診断

パーキンソンを患われていることもあり座位で身体が傾き、頭が下に下がったままで上げにくい様子、患側下肢の浮腫などの状態からお身体の調子を上げていかないと打撲の後遺症も良くならないのではと判断しました。

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治療方針

○まずは東洋医学的に腎の働きを高める処置をベースにすすめる。
(当院では東洋医学の腎を特に高齢者や虚証の方には重視しています)
○局所の施術は患者様の状態も考え、最低限の刺激で済ませる。

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治療内容

○腎の働きを高める手足のツボに仰向けで30分間の置鍼をする。
初回は置鍼をしている左足首のツボから、浮腫がひどく透明な体液が滴る程だった。
○時間にしてほんの数分、主訴の左大腿部に軽くだけ処置

常に施術後、疲れがでない事を意識して施術をする。
施術3回目に足の確認したところ左足の浮腫が消失していてとても驚いた。ご本人がとても前向きなことも功をそうしたのか私自身の予想を遥かに上回る回復力だった。

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施術回数・頻度・期間

施術回数はご本人が強く希望され最初の1週間は5回と詰めて施術。
2週目からは週2回の来院で現在まで10回の施術をさせていただいた。
最初の5回は私が背負って通院させていただいたが4回目の後に明石駅までバスで買い物に行かれてとても驚かされた。現在は杖を使い自力歩行されている。この後は週1回のペースで通院を予定されている。

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施術後のケア

打撲をした大腿部前面の筋肉は安静状態が長くなると膝崩れなどが起こり転倒リスクも増えることを説明し、まずは椅子に座り膝の曲げ伸ばし運動をしていただき、その後呼吸法を兼ね体幹を高める運動をしていただいています。
3月からは趣味のカラオケも開始したいと常に前向きです。
転倒のリスクを考え自宅に手すりの設置など提案させていただいています。

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