あゆ鍼灸治療院 女性と子ども専門はりきゅうの施術例

婦人科

2人目妊活施術

2023.09.29

病院での診断

受精卵が胚盤胞まで成長しずらい+内膜の厚さ不良

これまでの経過

一人目も体外受精、二人目も同じ病院で体外受精を受診していました。採卵も数が少なく、採卵できたとしても凍結まで至らない状態です。お身体の器質的には全く問題はないとの事。

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鍼灸院としての診断

おへその周りが硬く、足先は冷えていて、気の滞りがみられました。また、右下腹部に硬結がありお血状態でもありました。

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治療方針

施術内容も大事ですが、その前にお身体の状態から、生活面・お食事・運動などをお尋ねしましたところ、冷たいビールを飲む習慣があること、また睡眠は12~1時に寝ている事で、そちらを徹底的に改善するようにお伝えしました。
腹部の硬結を改善する施術をおこない、呼吸がしやすいようにお身体を緩めます。そして、不安感が強く眠りが浅いので、頭の熱をとりつつ、安心安寧の鍼灸で気の通りを改善する方針をたてました。

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治療内容

冷たい物を取り過ぎていた為、腹部(胃)が硬くなっておりましたので、胃経の邪をとりつつ、脾経の補法を行いました。一番大切な施術は心包経の補法で、精神的安定を図りつつ充実した睡眠を取って、夜に分泌されるホルモンが子宮や卵巣へ届くように施術しました。また、百会に刺絡をし頭に上っている余分なものを排泄しました。1ヶ月もすると睡眠時間も長くなり、翌日に疲れが取れて活動しやすい身体になったとおっしゃってらっしゃいました。
活動しやすい身体になれば、気が巡るので卵巣の状態も回復します。
2ヶ月目に採卵を行いましたが4個も卵がとれて、本人もDrも驚かれたとのことでした。その後、胚盤胞まで進んだ受精卵は1つでしたが、グレードも良く、内膜も今までにない数値だったとのことで、この卵を移植して妊娠されました。
採卵はたくさん採れれば良いわけではないと考えます。日常生活を見直し、鍼灸で気の巡りをととのえて、輝く1個が排卵できる身体になれば妊娠できると改めて痛感した症例です。

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施術回数・頻度・期間

施術頻度は週に1回と移植前後に1回ずつ施術をしました。今回の症例はご本人が21時~22時には就寝する、夏の暑い日が続いたにもかかわらず、冷たい物を飲むことを徹底して控え、運動もしっかりされていましたので、施術開始から3ヶ月と短い期間で妊娠まで至ったと考えます。今は安定期に入り順調なマタニティライフを送ってらっしゃいます。

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施術後のケア

施術後には毎回、ご本人のコンディションにあわせたツボをお伝えし、ご自宅でお灸をしていただきました。

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