伝統鍼灸 楓庵の施術例

鬱病、自律神経失調症

2022-03-21

病院での診断

鬱病、自律神経失調症

これまでの経過

現在、会社員で営業職に就いており、
8年勤めている。
3ヶ月前にカゼをひき37.2℃の微熱が出る。
3日程で熱は下がるも、
倦怠感が抜けずスッキリしない。
また、不眠になってしまい、
夜がなかなか眠れない。

日に日に体の疲れが蓄積し、
首の付け根も痛くなってきた。
以前にも不眠になることがあり、
心療内科で鬱病、自律神経失調症
と診断を受け半年ほど休職していた。
今回も同じような症状になってきた為、
不安に思い、診療内科を受診すると
鬱病、自律神経失調と診断を受け
睡眠導入剤と安定剤を処方される。

静養が必要とのことで、
東京の自宅からしばらく
吹田の実家に帰ることになる。
仕事はリモートワークが続いている為、
実家でも仕事ができるように
一応、仕事道具を持ち込むも、
実家では捗らず結局休職することに。
なるべく薬を使わず改善したいので、
体の本質的な改善を求め施術依頼される。


症状
・不眠
・首の痛み
・息苦しい
・胃の調子が悪く食欲なし

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鍼灸院としての診断

肝腎陰虚

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治療方針

滋陰降火

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治療内容

・初診
施術直後は何も感じず。
施術効果を確かめるため
3日後に予約してもらう。


・2診
前回施術より3日後。
施術したの夜はいつも以上に眠れず、
翌日しんどかった。
翌日の夜は前夜が不眠だったせいか、
PCM20時には眠り、AM7時まで
一回も起きず眠れた。
起きた時が首の痛みが
かなりスッキリしていたとのこと。


・3診
前回施術より4日後。
今回も施術した日の夜がなかなか寝付けず、
翌日がよく眠れた。
施術した日の夜以外は安定して眠れている
とのこと。
週明けに旅行の予定があるので、
いつも宿泊先だと眠れないため
眠れるか心配されていた。


・4診
前回施術1週間後。
2泊3日の旅行先で案の定眠れず、
胃の調子も悪く、
あまりご飯が食べられなかった。
息苦しく眠れないため、
睡眠導入剤と安定剤を服用し
就寝していた。

詳しく問診すると、
疲れを取ろうと温泉に
長めに浸かっていたとのこと。
陰虚の状態で長湯は禁忌なので
注意する。
また、刺激に敏感なところがあるため、
鍼の刺激量も調整し施術。


・5診
前回施術より3日後。
今回は施術した日の夜もグッスリ眠れた。
息苦しさと胃の調子も改善し、
普通に食べられるようになる。
休職中だが、実家でPC作業をしても
しんどくなかったとのこと。




・6診
前回施術から4日後。
日中は散歩やジョギングで動けるようになり、
夜23時頃になると自然と眠気が来るような
サイクルになってくる。
以前は24時間気が立っていたので
切り替えられる体になってきた。


・7診
前回施術から1週間後。
1週間通して眠り安定。
胃の調子が良くなり、
今まで脂濃い物は調子が悪く
受け付けなかったが
脂濃い食べ物が食べたくなってきて
天ぷらを食べてみた。
とても美味しく食べられ、
胃がもたれることもなかった。


・8診
眠り宜し、首の痛みなし、息苦しさなし、
胃の調子も良く経過良好。




・その後
実家での静養もひと段落つき、
養生の要点をお伝えして
自宅のある東京へ帰られました。

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施術回数・頻度・期間

・施術回数
8診

・頻度
週2回→週1回

・期間
約1ヶ月

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施術後のケア

以前、薬で苦労されたみたいで、
“極力薬を使わずに治したい”
という本人の依頼の下、施術しました。
途中、何回か薬を服用してもらいましたが
なんとか薬を使わない方向で改善できました。

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