鍼灸大福丸の施術例

背中

背中の痛み

2024.01.23

これまでの経過

主訴:ここ1カ月出張が増えており、毎週片道3時間超の移動とホテル2泊が続いていた。仕事はデスクワークが中心。
出張後の休日に、左肩甲骨の内側に軽い痛みを感じる(主訴発症)。
翌日に痛みがひどくなり、夜も寝返りで痛くて起きてしまうほどだった。鎮痛剤を飲むと痛みの程度は和らぐが、薬が切れると痛む。
主訴発症から3日目、前日より痛みはやや軽くなったが、発症日よりは痛い状態。
痛みの種類:ズーンと重い感じ
痛みの場所:動いて定まらない
動かしたときの痛みはなし
じっとしているときに痛む

現病歴:くもりの日に前頭部が痛む、甲殻類アレルギー、よく下痢になる(辛いものや脂っこいもので)、この1年で5キロの体重増加(脂っこいものが食べたくなる)

生活面:0歳の子供がおり、休日は家で子守りが多い。

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鍼灸院としての診断

しっかり問診でお話をうかがった後、舌・脈・全身のツボの状態を拝見し、
今回の背中の痛みは出張による気疲れ(長距離の移動、不慣れな場所での仕事、ホテルでリラックスしにくい)により、気のめぐりが悪くなり痛みを生じたと診断しました。

また、休日の過ごし方が家での子守りと伺い、ストレス発散不足によりさらに気のめぐりが悪くなっていると考えました。

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治療方針

気疲れやストレスにより、肝の臓がのびやかに働かないことで背中の痛みが出ていると考えました。
また、肝がのびやかになることで頭痛も改善すると考えて治療しました。

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治療内容

右後渓(右手の外側、小指の下あたり)に細く短い鍼を刺し、鍼を刺したまま10分間安静にしてもらいました。
痛みの場所は左の肩甲骨内側でしたが、あえて右手に鍼をしました。
左右のツボをみて、最適な方にだけ鍼をします。

お体をみせていただいている時から、背中の痛みが和らいでいき、治療後は痛みが出ていないと連絡があり、1回の施術で全快されました。

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施術回数・頻度・期間

今回の主訴(背中の痛み)は1回で完治したのですが、
仕事や生活面を伺うと、定期的に治療をした方がいいと思います。
ストレスや疲れは日々たまっていくので、こまめに疲れを取っておくと
大きな不調や病気になりにくく、免疫力も上がります。

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施術後のケア

休日は家族でさんぽに出ることをおすすめしました。

景色のいいところをゆっくりぶらぶらさんぽすることで、気のめぐりがよくなります。
また、足を使うことで血流が足先までめぐります。

現代人はどうしても目や頭を使うことが多いので、血流が上に偏りがちになります。
血流が上に偏ると、頭痛やめまい・耳鳴りなど体の上のほうに症状が出やすくなります。

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