ロク鍼灸院の施術例

婦人科

逆子(36週目)の改善施術例

2024.02.14

病院での診断

逆子(横向き)

これまでの経過

第2子出産予定の妊婦(36週目)

31週の検診時に逆子~横位になっている状態と言われて逆子体操開始。

二週間後(33週)の検診時は正常位(頭位)に戻っていると診断。

さらに2週間後(35週)の検診時に横位であると言われた。
一週間後に検診があり、正常位(頭位)に戻らなければ帝王切開の日取りが必要と言われた。

ご連絡いただいた日がちょうど36週の臨月にあたり、翌週から生産期に入る。

施術前の状況(最終検診時の担当医から聞いた内容)
・横位は第一横位(左側に頭)
・羊水過多は見られない
・赤ちゃんのサイズは2500gの標準
・もしかしたら子宮下部が狭く頭が入らない?
・セルフ(ご自身)で至陰穴を毎晩少し押していた
・睡眠時は左下(シムス位)で睡眠

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鍼灸院としての診断

□横位の逆子

□逆子施術の改善例は32週を過ぎると6割、36週を過ぎると2割と言われるが、当該患者さんの胎児は回転を繰り返していた為、十分な説明をしたうえで施術を行うことにした。

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治療方針

◇今回の施術は早期な変化を促す(胎児の回転)為にアプローチを行う。


※当該患者は以前当院に通院していた為、現状のヒアリングを行い施術を行った。
※インフォームドコンセントで再発のリスク等もお伝えしたうえで、施術の方針を決めております。

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治療内容

□施術はお腹の状態を診ながら仰臥位(仰向け)及び側臥位(横向き)でなった。

□仰臥位では右至陰穴に透熱灸を熱を感じるまで行い(当該患者は反米粒大)、三陰交にはソフト長生灸で刺激を入れた。(三陰交は子宮の収縮を促す効果があるが、子宮下部の狭さの解消として、臨月を迎えることもあり行った) 

第一横位(左側に頭)の為、腹部の右側にホットストーンで10分程温めを行った。
上記の施術後に骨盤を緩める整体を行った。

□側臥位では背部兪穴を中心に灸治を行った。

※※※1回の施術内容は終了※※※

施術3日後の検診では頭位に戻っており、通常分娩の方向で話が進む。
(何度も回転している為油断は出来ないものの)

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施術回数・頻度・期間

◇症状改善までの施術回数◇
1回
 
◇施術頻度・期間◇
検診直前だった為1回のみの施術

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施術後のケア

施術終了後に長生灸を購入頂き、3つのツボに対して自宅灸を次回検診(施術後3日間)までを行ってもらた。
特に右の至陰穴については2回/日で行って頂いた。
また睡眠時はシムス位ではなく数日間右下でにして寝るようにしてもらった。(※シムス位は下大静脈の影響を考慮して行われるが、施術の効果を高めるために一時的に行ってもらった)

3日後のに頭位に戻った後も三陰交のお灸のみ継続してもらった。

施術から一ヶ月後に通常分娩にて出産したと報告を受ける。
この期間は頭位のまま維持することが出来た。

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