ロク鍼灸院の施術例

背中

アレルギー性鼻炎とアトピー性皮膚炎の痒み・首肩の凝り

2022.10.13

病院での診断

原因不明(異常なし)

これまでの経過

数年以上慢性のアレルギー性鼻炎で薬がないと通年鼻詰まりで息苦しい。呼吸も浅い。

病院でアレルギー検査を行うもアレルギーの反応はなかった。
ドクターからは自律神経の乱れではないかと話された。

アトピー性皮膚炎は身体の関節(主に肘の内側・膝の裏側)と首回り・背中に皮疹(湿疹)が見られ痒み及び熱感を帯びている。

首・肩も学生の頃から感じていて、現在仕事もデスクワークで凝りを感じない日がない。

喫煙(+)、睡眠(-)、外食多い。

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鍼灸院としての診断

□アレルギー性鼻炎及びアトピー性皮膚炎の主な原因が病院の検査で診られなかったという点と頚部の強緊張や生活環境から、自律神経のうち交感神経優位が考えられる。

□喫煙による活性酸素の増殖や外食で油っこい物を多くとることでの酸化にによる皮膚への影響も考えられる(科学的ストレス:飲食による)

□首・肩は姿勢性によるものが大きいと考えれれる。恐らく瘀血(血液の滞り)も起こっている

上記のことから、
◆自律神経のバランス調整(交感神経優位の改善)
◆瘀血の改善
◆筋の過緊張部位を緩めながら必要な筋肉を鍛える(セルフケアによる筋トレ)

を行っていく。

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治療方針

◇『根本的な症状の改善』
を希望されていたので本治までの施術を行っていく。

★本項目は標治・本治の経過を記載する。

※「本」は病気の本質(根本)で、「標」は病気の表面的な事(対処)。
※インフォームドコンセントで再発のリスク等もお伝えしたうえで、施術の方針を決めております。

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治療内容

□施術は鍼灸施術に自律神経に特化した整体、オイル、ホットストーンや吸角(カッピング)を合わせて行う。

□初回は刺激量・身体の反応を見ながら、鍼とお灸、オイル、整体で自律神経の緊張及び瘀血を取り除く施術を行った。

※※※初回の施術内容は終了※※※
□前回の施術から二回目のまでの半分(5日間)の期間は夜間酷かった鼻詰まりもなく、アトピー性皮膚炎の皮疹部位も痒みが落ち着いてきた。
生活面では外食や自律神経へ影響の強いコーヒーの摂取をやめた。

□施術では前回の施術後の好転反応もなく、刺激量を少し増やし吸角(カッピング)を今回から行った。

※※※2回の施術内容は終了※※※

□二回目施術から10日経っても鼻詰まりは気にならなくなった。
しかしアトピー性皮膚炎の皮疹部の痒みが強かった。(皮膚の熱感あり)
原因は休暇期間で外食や睡眠時間等生活面の乱れが考えられる。

□三回目施術は疲労が強く出ていたので、吸角は行わずにホットストーンを用いた施術を行った。

※※※3回の施術内容は終了※※※

□鼻詰まりはほとんどなくなった(朝方稀に気になることもある。)
痒みは前回施術以降感じなくなった。(皮膚の熱感も減少)
首肩の凝り感も気にならなくなったが、逆に背中の緊張感が強くなってきた。(もともと緊張をしていた部位)

□背部はお灸及びホットストーンをメインに鍼と合わせて施術を行た。

※※※4回の施術内容は終了※※※

□鼻詰まり、痒みはなくなった。
ワクチン接種を前回施術からの期間で行った後に怠さから寝こみ、寝過ぎによる首肩背中に痛みが出ていた。

□継続している交感神経優位へのアプローチ+今回の気になる首肩背中の痛み緩和の施術を行った。

※※※5回の施術内容は終了※※※

6~7回目の施術間も
アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、首肩の凝りはほぼ消失

ここから根本に向けての本治へ施術を切り替えて施術期間を2週間で3回行い、3週間で3回行っている。

症状の再発の傾向もみられず、脈や経穴の反応も良いので後数回施術後に今後の方針(施術終了かメンテナンス施術で継続)を決めていく。

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施術回数・頻度・期間

◇症状改善までの施術回数◇
標治期間
7回
 
本治期間
12回
◇施術頻度◇
標治期間
10日に1回

本治期間
2週間~3週間に1回

◇期間◇
標治期間
初回から2ヵ月

本治期間
初回から5か月

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施術後のケア

◇初回で検査及び所見を基に治療の計画を作成し、二回目来院時にお渡ししています。

◇食事面では油っこい物、コーヒー、白砂糖を含む食品(活性酸素の増加や自律神経の乱れに影響がある食品)を控えてもらった。

◇睡眠時間の確保と軽度な運動(散歩など)

◇アトピー性皮膚炎の部位の保湿のやり方説明

※喫煙に関してはやめることのストレスが強いと感じ指導は行わないまま施術を行った。

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