ロク鍼灸院の施術例

神経系

落ち着きがなく、興奮気味な症状の改善施術例(疳の虫)

2021.05.22

これまでの経過

コロナ禍で外出制限があった昨年から特に症状は顕著に出現し、ちょっとしたことで攻撃的になり同級生に手を出してしまう事象や、お昼寝時にじっとしていられない、落ち着きなくずっと喋り続けている状況で鍼灸施術(小児はり)来院されました。

4月から小学生になることもあり、ご両親的に《落ち着き・攻撃的な性格》による交友関係や日常生活への影響を心配されていました

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鍼灸院としての診断

●ほっぺが赤い(顔面紅潮)
●口内炎ができやすい
●口が乾く(口渇)
●舌は赤い(舌紅)
●脈は弦脈・脈数
●腹部の熱感あり

以上より、
弁証として
≪心肝火旺≫
見立てを行い施術を行った。

論治としては
≪清心瀉火・清肝瀉火≫
を目的とする。

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治療方針

□豪鍼の適応年齢であるが、治療院や施術に不安を持っていたので、接触鍼(カッサや砭石)を含む施術で行っていくことにした。
また2回目以降カッピング(吸い玉Q)やカッサの刺激を強めていきました。

□基本的に施術外の日もカッサを用いたセルフケア(毎回お伝えする)を行ってもらった。

□交感神経の優位を抑えるために自律神経の調整を目的とした手技も組み合わせて行った(毎施術必ず)

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治療内容

経絡(ツボの流れ)に沿ってカッサの施術
及び頭頚部の自律神経調整を行いました。
初回時は緊張(初めての空間・施術)があったので着衣の状態で、行います。

施術後はセルフケアを両親にお伝え、また甘いもの(白砂糖)及び本人が好きな麺(小麦粉)を控えるようにアドバイスを行った。

初回時に自宅ケア(毎回症状や脈診・舌診等の状態によって場所の内容変更しながら)を行ってもらった。

◆施術で使用したカッサは台湾の医療専門店で購入した水牛の角で作られったカッサ。

※※※初回の施術内容は終了※※※

2回目からは洋服を脱いで腹部を含む施術を行い、伏臥位でを用いて施術を行うました。

状態としては少し落ち着きが出てきて自制が出来てきていると他覚的な変化が出てきた。

※※※2回の施術内容は終了※※※

3回目の来院時にはかなり落ち着きが見られ、ベットにもしっかり寝て施術を受けられた。
喧嘩はしてしまうものの、手を挙げないなどの自制心がしっかり芽生え、園内でもお兄さん気質が出て先生も驚きの変化が見られたそうです。

引き続きカッサとかピング、そしてセイリン製の使い捨て小児鍼を用いて調整を行った。

※※※3回の施術内容は終了※※※

4回目のご来院時は卒園式で、御両親曰く『普段はしないのに、はっきり大きな声であいさつしていた』

と格段に落ち着きや態度が変化した。

以降経過観察を含め(小学校の新生活等環境の変化もあるため)5~6回目は2週間で施術を行った。

この期間小学校の先生との保護者面談で特に懸念していた問題行動がなく効果を感じていただいた。

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施術回数・頻度・期間

◇症状改善までの施術回数◇

3~4回 

◇施術頻度◇

週1回

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施術後のケア

◇初回で検査及び所見を基に治療の計画を作成してお渡ししています。

◇セルフケアとしてご両親にカッサのやり方をお伝えして日々行ってもらいました。

◇食事面でも白砂糖・小麦粉の摂取を減らしてもらうようにしました。

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