ロク鍼灸院の施術例

首

気圧の変化で起こる頭痛の改善施術例

2021.05.21

病院での診断

原因不明(自律神経失調症かもといわれた)

これまでの経過

20代女性、仕事は会社員(デスクワーク)

学生のころから天候の変化(気圧の変化)に合わせて頭痛を感じていた。

頭痛は頭が締め付けられるような痛みで、首肩も重くなる。ひどくなると吐き気を催す。

市販薬の頭痛薬を服用すると症状は楽になる。(1時間くらいかけて)

病院に行って検査をしたが原因が分からず、自律神経の乱れ(自律神経失調症)ではないかと言われ、お薬(デパス錠)を処方された。

お薬に頼らない施術を探して鍼灸施術を見つけ、当院に来院されました。

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鍼灸院としての診断

症状から頭痛のタイプは
《緊張型頭痛》
が考えらる。


また症状のヒアリングを行う中で
・姿勢の悪さ(デスクワーク及びプライベートでのスマートフォンの使い過ぎ)
・無意識に体に力が入りやすい
・仕事のプレッシャーからのストレスが強い
・手足がよく冷える

ことがあり、筋緊張は自律神経の乱れが原因として疑われた。

身体の歪みの検査や頭頸部の触診を行うと、骨盤の高さと肩の高さの左右差が見られ、頸部では胸鎖乳突筋や頭板状筋に筋緊張が見られた。
特に頸部の湾曲は前方に過剰に出ており、頭部の後頭筋・側頭筋も筋緊張から動きが悪い。

上記の身体の状態により過緊張が起き、頭痛及び自律神経の乱れの要因になっている。

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治療方針

□頸部(胸鎖乳突筋・頭板状筋)および頭部(後頭筋・側頭筋)の過緊張から起こる筋緊張の改善を目的として施術(標治)を行いながら、根本原因である過緊張(自律神経の乱れ)に対して施術(本治)を行っていく。

※「本」は病気の本質、根本的な原因で、「標」は病気の表面的(症状として出ているもの)なもの。本治まで行うことで再発を防ぐことができる

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治療内容

◆初回はかなり筋緊張が強いこと、また鍼灸施術が初めてということで、刺激は最低限のもので行った

刺鍼部位は百会(置鍼)、人迎・扶突・天窓・天牖・天柱・風池・肩外兪・肩中兪・天髎・肩井は単刺(速刺速抜)で刺激

灸刺激は行わず、スポーツオイルによる頸部のトリートメントと頸部の緊張を取る手技を行い、治療効果の持続を図るため置鍼を頸部に行い終了。

※※初回施術終了※※

◆5日後に2回目の施術を行ったが、前々日(治療後3日目)に夕立(天候の乱れ)があり気圧の変化が見られたが、頭痛(締め付け感)は少し感じたものの薬がなくても大丈夫だったと変化がさっそく見られた。

前回の施術後に身体の怠さなど瞑眩(好転)反応は見られなかったので、刺激の強度を少し上げて施術を行った。

頸部の手技、頸肩をオイルを用いたトリートメント、吸角施術(カッピング)そして鍼灸施術を行った。
鍼は前回の個所に加えて頭蓋骨の骨と骨との接合部に刺鍼を行った。

施術後は少しぼーっとしていたが、帰り際には『すごく身体が軽い感じがする』と話していた。

※※2回施術終了※※

◆前回からちょうど一週間後に来院。この一週間は仕事が忙しく、残業も含めて多くの時間PC作業をしていたが、肩の凝ってくる感じや頭痛もなかった。

手足末端の冷え感を感じていなかったことがヒアリングを行う中で発覚した。

今回は頸肩の経穴(ツボ)及び硬結・圧痛部に鍼の手技(雀啄・回旋など)を行ったうえで、オイルトリートメントを行った。

鍼の手技は刺激が多少あるので、部位によって刺激を感じていたが、施術後は前回以上のすっきり感を感じていた。

※※3回施術終了※※

◆4回目来院時は頭痛の症状はほとんど気になっていないとのことで、標治(症状の改善)から本治(根本的な原因の改善)へ治療の方針を切り替えて行っていくことにした。

5回目以降は週一回の施術を現在も継続中。

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施術回数・頻度・期間

◇症状改善(標治までの期間)までの施術回数◇

4回(2回目頃から大きな変化が出ていた)

◇施術頻度◇

週1回

※現在のメンテナンス期間も早期改善を目指す為に週一回の来院

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施術後のケア

◇2回目来院時に初回の検査でみられた身体状態を基に作成した、今後の施術計画を書面でお渡しした。

◇緊張緩和のセルフケアをお伝えし、日々可能な範囲で実践してもらいました。

◇可能な限り入浴と十分な休息をとるようにお話いたしました。

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