鍼灸ひより堂の施術例

メンタル

網膜色素変性症と診断されましたが治療法がない

2020.03.14

病院での診断

網膜色素変性症

これまでの経過

<初診時40代中盤>

眼科での定期健診で、網膜色素変性症を指摘され専門病院を受診したが、治療法がないと言われたため、他の治療法を探していたところ、鍼灸治療で治療をしている人がいることを見付けて来院。

受診時、事務仕事をされていて、ある程度の日常生活は出来るが、視野狭窄は徐々に進んでいるような気がする。
通勤時に横から飛び出してきた人とぶつかり、人身事故になったことがあり、日常生活に不安が増してしまった。

家族歴はなく、特発性の網膜色素変性症だと思われる。

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鍼灸院としての診断

確定診断が出ているため、網膜色素変性症には間違いないが、慢性的な眼精疲労や肩こりなどがあるため、眼底部での血行障害なども考えられると考えました。

またストレスはあらゆる眼病の悪化に関係するため、ストレス緩和も必要であると考えました。

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治療方針

眼の周囲の血流増加が認められているツボへの刺鍼を主軸として、それ以外の肩こりや眼精疲労なども取り除くため、全身的な施術をすることにしました。

遠隔的な施術で眼底部の血流を増やす施術と、局所的に目の周囲に浅く刺す施術を併用し、自律神経を調整しました。

また眼精疲労に対しては、三叉神経のブロックをすることで、目の知覚を司る眼神経の知覚過敏を軽減しました。

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治療内容

最初の3か月は、最大限視機能を高めるための施術として、頻度を高めた上で、目の周辺と全身治療を行いました。
最初の3か月で少し視野の拡大と視力の向上が見られました。

その後は、週1回の施術を暫く続けていましたが、現在は10日に1回の施術をしています。(初診から11年目)

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施術回数・頻度・期間

最初の3か月は週2回
その後6年余り週1回
現在は10日~2週間に1回の頻度
初診から11年経過(現在50代後半)

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施術後のケア

今となっては、体調全般の管理をさせて頂いています。
ご本人も眼科疾患のことを忘れることはありませんが、その都度辛いところを訴えてくれます。

「自分には眼科疾患に対して、まだやれることがあるんだ。」という、心理的な安心感が重要であることがよく分かりました。

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