いなべ神秘の森鍼灸センターの施術例

肩

上半身倦怠感及び軽度フレイルに対する鍼灸施術

2020.09.07

これまでの経過

○配偶者が10年以上前に脳梗塞で倒れてそのまま入院、
現在でも嚥下能力が回復せず会話が不能となり、その心労に
際悩まされ続けている

○最近は軽度のフレイル(frailty)が見受けられ、日常動作的
にはさほど問題ではないが、同じ言葉を繰り返す傾向にある

○若年時代は風邪を何度も引いていた

○運動量を補おうと、出先で草毟りは度々行なっている

○性格的には若干内向的ではあるが、物言いは確りとしている

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鍼灸院としての診断

やや嗄声感が見られ、心労感が顕著な為、肺虚心包虚と判断

腹部の冷感も見受けられるが、歩行はしっかりとしている事から、腎虚感はそれほどでもない

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治療方針

○腹部の冷感も心労に関与している事から、腹部に温感を取り戻していくような対処を行う

○本格的なフレイルに陥る前に、知覚及び運動感覚を低下させず、且つ緩やかな向上を、と捉えて機能回復重視の施術とする

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治療内容

温熱施術自体の経験があまり無いとの事にて電気鍼とする
「風門」「附分」「魄戸」「身柱」「霊台」「曲垣」「巨骨」「太白」「太淵」「郄門」「建里」「跗陽」「承山」
(※「太白」「太淵」は仰臥位で置鍼のみ)

腹部はごく低温の電気温灸器で温熱を加味する

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施術回数・頻度・期間

施術回数:3回
頻度:10日おき

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施術後のケア

孤独感が強くなる事が症例悪化の一番の要因でもある為、家族との会話を積極的に行うよう指導

フレイル進行防止策として、極度の疲弊に陥らない程度の機能回復訓練をも指導

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