鍼灸リラクゼーションサロン ボンテの施術例

眠りが浅くて、疲れがとれない

2020-02-29

これまでの経過

人手不足のため、仕事で残業が続き、疲労が蓄積している。疲れているのにも関わらず、眠りは浅く、途中で起きてしまうことも。そのためなかなか疲れが取れない日々が続いている。
首肩こりを今までにも辛く感じたことがあったが、ここ最近はそれを強く感じているとのこと。疲れているため、休みの日はゆっくりと過ごしているそうだが、少し疲労が緩和されるものの、眠りは浅いままだそう。

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鍼灸院としての診断

残業が続き、1日の活動時間が増えていることや、人手不足によって責任感も強く感じていることで、リラックスできる時間が少なく、交換神経(起きている時の神経・緊張している時の神経)が優位に働いています。本来寝る時間に近づくにつれ、副交感神経(寝ている時の神経・リラックスしている時の神経)が優位になるところ、切り替えがうまくできなくなっている様子です。



【自律神経の補足】

(交感神経)主に昼間、とっさの対応が必要なときに働きます。そのため心臓が早く働き、血圧も上がります。活動時には必要でないため、内臓の働きは弱まり、排尿や排便を抑制させます。酸素を多く取り入れるため気管内径を広げ、目は散大させ、光が多く入るようになり情報を取り入れます。

(副交感神経)睡眠中は優位に働きます。呼吸は深く遅く心臓はゆっくり動きます。内臓の働きは活発になります。蠕動運動により食物が移動、唾液や胃液(胃酸)などの分泌が増え、消化を助け、体の修復を促します。

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治療方針

自律神経の乱れ(今は交換神経が優位にある)を整えていく。
体の緊張状態(主に首肩背中)を取り除いていく。

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治療内容

初回
緊張を緩めて循環を促す目的で、首、肩周囲のツボに鍼を入れた。
自律神経を整えるため、背中にあるツボに鍼を入れた。
内臓の働きを促すツボなど、手や足などに数カ所鍼を入れた。

うつ伏せ、仰向けそれぞれ10分ほど鍼は入れたままにして寝てもらいました。鍼を取るときに効きがよくなるよう少し鍼を操作させました。

2回目以降
初回の鍼のあと、気持ちが落ち着き、気怠さが少し出たものの、その分深く眠れて、疲れがとれたとのことでした。
鍼の操作で刺激が多くならないよう気をつけながら、初回と同じ内容で鍼をしています。その日の状態をみながら刺激量とツボの量をコントロールしています。


鍼の後はしばらくよく眠れるそうですが、どうしても仕事の忙しさからか、間隔があいてしまうと眠りが浅くなり、疲労が蓄積されるそうです。仕事は人手不足が解消しないかぎり、しばらく忙しいとのことで、それを変えることはできませんが、疲労の蓄積や睡眠の質の低下が続くと二次的な大きな病気にもつながるため、間隔があかないようご自身のタイミングで来店していただいています。4回目頃から、以前より体が楽な状態が長く続くようになったそう辛さもよく軽減されるそうです。それ以降もご自身で体調面を判断してもらい、来ていただいています。

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施術後のケア

鍼で楽になっていただけることは非常に嬉しいのですが、1日の内のリラックスできる時間を増やすことや、自己ケアも非常に重要となります。

睡眠時間をなるべくたくさん取り、寝る前のスマホやパソコンなどをさけること。暴飲暴食をせず、内臓の負荷を抑え、あたたかくして眠りの質を高めることなどをお伝えしています。

いつか仕事の人手不足が解消することを願います。

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