訪問鍼灸たなかの施術例

膝

繰り返すランニング時の左膝痛

2020.01.18

病院での診断

異常なし

これまでの経過

ジョギングを趣味にしておられます。
3ヵ月程前からジョギング後に左膝に痛みが出現しました。
痛む場所は膝の内側のやや下になります。
当初は距離や時間を短くしたり、走る間隔を空けたりすると痛みは楽になっていました。
2ヵ月前にはかなり楽になっていたので、ジョギングを以前の状態に戻すと同じ痛みが再度現れました。そこで今度は完全に走らなくすると、痛みが楽になりました。
1カ月前に走り始めると再度痛みが出現し、歩くのも痛いほどで、これは何とかならないかと思い来院されました。

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鍼灸院としての診断

痛む場所をよく観察すると、鵞足といわれる場所に痛み・圧痛・腫脹があり「鵞足炎」であると判断しました。
鵞足炎は陸上・サッカー・ジャンプ競技をする方によくおこります。太ももにある3つの筋肉(半腱様筋・半筋様筋・縫工筋)の付着部が炎症を起こして、痛みが出現します。
痛む場所を正確に把握すれば、診断は比較的簡単につきます。

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治療方針

鵞足炎の字のごとく炎症がおきていますので、RICE処置を行います。Rest(安静)Ice(冷却)Compression(圧迫)Elevation(挙上)の処置のことです。今回の症例は何度も繰り返していますので、3週間は特にRest(安静)Ice(冷却)の徹底が重要です。
3週間を過ぎると鵞足部の温熱・鵞足3筋や大腿前後面のストレッチを行います。

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治療内容

3週間までは、消炎鎮痛の目的で鍼を行います。
今回は、なかなか歩行痛等が軽減せず、超音波治療も追加しました。徐々に疼痛軽減し、3週間を過ぎると、循環改善と筋緊張緩和の目的で灸とストレッチ運動を加えました。
施術頻度は、3週間までは2回/週・3週間以降は1回/週行いました。

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施術回数・頻度・期間

施術頻度は、3週間までは2回/週・3週間以降は1回/週行いました。2ヵ月半を経過し歩行痛・ジョギング痛消失し、合計15回の施術で終了しました。

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施術後のケア

ジョギング前後のケアが大変重要になりますので、一般的なストレッチや柔軟性向上の為にジャックナイフストレッチとジョギング直後に痛みや違和感があれば、アイシングの徹底を指導しました。

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