訪問鍼灸たなかの施術例

腰

腰の痛み

2020.01.18

病院での診断

腰椎捻挫

これまでの経過

公民館で2時間ほど座っていて、その後椅子から立ち上がろうとした際、少し腰に違和感を覚えました。
翌朝起き上がる時、痛みが強くなり整形外科を受診しレントゲン検査を行いました。レントゲン所見は特に異常はありませんでした。
翌朝も痛みが続く為、当院を受診されました。

続きを見る

鍼灸院としての診断

レントゲン検査では異常がなくても、70歳以上の女性の方は、骨粗しょう症が基礎疾患として持っておられる方が多くなります。
転倒や尻もちといった契機のある場合もありますが、高齢の方は日常の動作(立ち座り・寝起き・前かがみ・せき・くしゃみ等)で傷んだり、何もしなくても背骨に痛みが出る場合もあります。
この方もレントゲン検査には異常がなくても、骨粗しょう症も以前の検査で少しあったとのことでしたので、腰の骨・筋両方の損傷を念頭に置いて施術することにする。。

続きを見る

治療方針

腰背部の痛みで背骨を支えている筋肉が緊張しますので、鍼施術により筋緊張緩和を目指します。加えて体幹の前屈・回旋動作は骨傷に対しては禁忌ですので動作制限をします。

続きを見る

治療内容

腰背部に急性期(2週間程)は鍼施術・3週間目からはお灸も追加し筋緊張と疼痛の緩和を行います。
同時に骨傷に対する動作制限の目的で、テーピング療法・コルセット療法・日常生活動作の指導を行います。
筋性の腰痛は、遅くても1週間経過すれば自覚疼痛度は10→5になりますが、今回は10→8でした。経過からみても単なる筋性腰痛でないことが推測されます。
幸い3週間目からのお灸を追加してからは、急激に疼痛が改善されました。10→2
最終的に約1ヵ月半で問題なく日常生活に戻られ、治癒としました。

続きを見る

施術回数・頻度・期間

急性期(2週間)は2回/週
3週目以降は1回/週の施術頻度。
治癒期間は8週間前後を目途とします。

続きを見る

施術後のケア

治癒後も体幹の筋力を中心に、全身運動を行うように指導しました。

続きを見る