さくら鍼灸院の施術例

首

外反母趾の痛みと違和感、首肩の痛み

2021.09.23

病院での診断

外反母趾ー両側

これまでの経過

60代女性、フルタイムでのお仕事をされています。
今年に入ってから外出や外食が減り、食欲が落ちてしまったため、食欲が出るようにビールを毎日飲んで、満腹まで食べることが多いようでした。

また、今年に入ってから外反母趾がひどくなり、両方の母指が第2趾の上に被さってくっついてしまい、歩く際に痛みが生じていたようです。

既往歴としては胃潰瘍、十二指腸潰瘍を10年ほど前に治療されており、毎年1回は胃カメラ検査をされています。

来院から2ヶ月半しか経っていませんが、外反母趾の痛み、指の重なりもすっかり無くなりました!

食パンやパスタなどの麺類は大好き。
今は出来るだけ小麦粉を控えるように心がけておられます。
冷たい飲み物は夜のビールが週5から2回以下に減りました。

首の痛みの原因となる胸鎖乳突筋の前面のツッパリ感はよく咀嚼するようになると、かなりよくなってきました。
以前のようなドライマウスや頑固な肩こりも楽になっています。

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鍼灸院としての診断

数年前からの胃潰瘍や十二指腸潰瘍の既往歴もあり、消化器系の経絡やツボに異常が出ている。

よく噛んでゆっくり食べること、脂っこいものや食べ過ぎに注意することなど食事にも気をつけてもらいました。
冷たい飲み物や麺類も控え肩や首の痛みもマシなようです。

消化器の働きが良くなることで、外反母趾の状態も良くなるため、治療と食生活などに気をつけてもらう。

緑茶が良いと聞いて、朝から夜まで緑茶を飲んでいたがカフェインは熱を上昇させ、首や肩の凝り痛みにつながりやすいため3時以降は控えていただく。

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治療方針

デスクワークなどの過緊張により、背筋が肩甲骨から胃兪あたりまでの脊柱起立筋が硬直しているため、肩や腰に痛みや凝り感が感じられている。

また、食欲がない時期にビールを少し飲むと食べることができたため、毎晩飲酒するようになる。体力をつけようと満腹まで食べてしまっていた。
背部の脊柱起立筋上の胃兪や脾兪の硬さの原因となっている。
消化器の背部、腹部、手足のツボにアプローチして消化器の働きと気血のめぐりを良くする施術を行う。

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治療内容

背部の膈兪、肝兪、脾兪、足の太衝、内庭、臨泣、腎兪、大腸兪、申脈、三陰交などのツボを適宜選び、鍼とお灸を施す。

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施術回数・頻度・期間

7月10日から9回。

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