けいすけ鍼灸院の施術例

腰

左膝の外側が痛く、腰も痛い

2023.07.29

これまでの経過

1か月ほど前から左膝の外側が曲げ伸ばしで痛く、特に階段の上り下りがたいへん。
接骨院に通ったりシップを貼ってもよくならない。
腰も左側が痛くなる。

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鍼灸院としての診断

病態としては腸脛靭帯炎と思われる。
自覚症状は膝の外側だが、所見としては膝の内側が腫脹・発熱して炎症を起こしている。
足首が固いため膝や腰に負担が掛かるのと、
反対の右足の裏にタコができており、かばって変な歩き方をしていたのが原因と思われる。

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治療方針

左膝の外側の痛みは、全体のバランスの悪さからくる結果であり、原因は別にあるため、そこだけ治療しても良くならない。
左膝の内側の炎症の直接的な原因となっているのは、太腿の裏側及び内側の筋肉のこわばりである。
まずはその部分に鍼をして過緊張をほぐし、膝関節内側への過負荷を軽減する。
右足のタコの原因となっている右足の反応点も治療し、歩き方のバランスから改善していく。

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治療内容

1診目
左膝内側の炎症を治めるために、太腿の裏側・内側の過緊張をほぐす。
右足タコの原因となる右足の反応点に鍼。
足首の可動域を増やすための反応点に鍼。
他、腰の痛みの緩和、全身のバランスをとるための手の鍼など。
施術後、左膝外側の自覚的な痛みが大幅に軽減した。

2診目
喜びすぎていろいろ頑張ってしまったそうで、痛みがぶり返したものの、鍼を受ける前よりは楽とのこと。
あくまでも痛みが楽になっただけで、炎症はまだ続いているので無理をしないように、と釘を刺す。

3診目
だいぶ楽になり、階段を下りる時以外は普通に近い。
膝内側の炎症はまだ少し残っている。
膝外側に反応が出てきたので、冷えて硬い組織をほぐす。

4診目
膝内側の炎症は、まだ僅かに残っているが、ほぼ沈静化。
スネ・太腿の反応点と、膝蓋骨上辺に鍼をしたところ、膝蓋骨がスムーズに動くようになった。
これにより階段も楽になると思われる。

以後様子を見るということで、終了とする。

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施術回数・頻度・期間

遠方なので、1週から2週ペース
自覚症状の消失と膝の炎症が治まったら終了とする。

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施術後のケア

右足裏のタコについては、皮膚科に行くよう進言したが、
自分で硬い皮膚を削ったとのこと。
押すと痛いものの、普通に歩く分には痛くなくなったらしいので、
とりあえず様子見とする。

後日様子を聞いたところ、膝はとても調子が良くなったそうです。

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