かなもり鍼灸治療院の施術例

婦人科

不妊

2020.08.23

これまでの経過

3年間不妊で悩み、1年3か月前から不妊専門クリニックに通院していました。人工授精へのステップアップを勧められましたが「鍼灸が不妊に良い」と知人に聞いたことがきっかけで来院してくました。
鍼灸は未経験です。

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治療方針

冷え性は強いです。腰と足がとくに冷え、下肢の触診では圧痛のある箇所も多くありました。
脈「肝腎虚」。
腹診は左中腹部に硬さがあります。

生理不順。基礎体温では高温期が短め。
高温期が下がってしまうのも、上がりすぎてしまうのも、東洋医学的には腎気の弱さに根ざしている場合が多いです。

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治療内容

(鍼灸施術の効果には個人差があります)

骨盤は左前方変位。
腸腰筋が硬く、股関節の可動性がよくない状態です。

腰部筋膜リリースをし、骨盤調整をしました。
うつ伏せでの鍼灸施術。
ツボは天柱、腎兪、至室、太谿などです。
置鍼は5分程です。

さらに仰向けでの腹部と下肢への鍼灸施術をします。
初回の施術後「全身がポカポカする」との自覚がありました。

2回目以降の施術は吸玉療法(カッピング)も併用しました。
週1回のペースで通院して頂き、1ヶ月後冷えが軽減があり、2ヶ月頃には「高温期が安定した」自覚がありました。

施術を開始して3ヶ月程過ぎた頃、電話で妊娠の報告をいただきました。

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施術後のケア

その後、出産まで体調管理のために通院し、鍼灸を継続してくれました。
妊娠のための身体作りには冷えを取ることが不可欠です。
冷えがなくなることにより本来備わっている生殖機能の力(腎気)が高まります。

卵巣への栄養(ホルモン)は血液でしか運ばれません。
卵巣や子宮に関わる血管(総腸骨静脈など)に安定した血流を促すことが、妊娠しやすい身体への土台作りともいえます。

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