かなもり鍼灸治療院の施術例

膝

右膝痛み(ランナー膝)

2020.08.23

病院での診断

右膝痛(ランナー膝)

これまでの経過

フルマラソンの大会が近く練習量が増えたために、膝に疼痛出現しました。
日常生活での痛みはありませんが、練習中走っていると右膝のお皿(膝蓋骨)周囲の痛み。右足を踏み込む瞬間がとくに痛みがあります。 
鍼灸は初めてです。




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治療方針

右膝の熱感や腫れはありません(おそらく練習中には出現してます)。
半月板テスト(-)
内側側副靭帯損傷テスト(-)
前十字靭帯損傷テスト(-)
ツボの「血海」「内膝眼」「外膝眼」に圧痛があります。
大腿四頭筋の過緊張があり、膝蓋骨の可動性が減少しています。これが走る際に摩擦を起こし炎症に起こす「ランナー膝」を疑います。

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治療内容

(鍼灸施術の効果には個人差があります)
膝や足部の痛みは必ず腰や股関節にも原因があるものです。
必ず骨盤や腰の状態を確認してから膝の施術に入ります。

腰背部から下肢にかけて筋膜リリースをした後、鍼施術をします。ツボは腎兪、委中、陰陵泉、承山など。
置鍼時間5分。

仰向けで右股関節と右膝の矯正をして、膝蓋骨に可動性をつけます。
膝のお皿(膝蓋骨)は下肢にとって「滑車」のような役割をしています。膝蓋骨の動きがわるくなると膝関節の動きが悪くなり、膝蓋骨周囲で摩擦を起こしやすくなります。
これが炎症に繋がるのです。

さらに仰向けでの鍼施術をします。
ツボは膝眼や血海、梁丘など。
術後の膝の動きを確認した後、テーピングをし終了しました。

週1回のペースで4回施術をし、ランニング中の右膝の痛みは消失ししました。
無事に大会にも間に合い、その後もメンテナンスで通院してくれました。

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