ひなはり灸治療院の施術例

婦人科

生理痛が辛くて仕事を辞めたい

2022.01.06

病院での診断

月経困難症

これまでの経過

10代の頃から生理痛がひどく、市販の薬を飲んでも痛みが改善されないため、病院でピルを勧められたが吐き気などで飲めず、鍼灸で改善されないかと来院。1ヶ月に2週間ほどはPSMなどの生理に関わる症状で苦しむので、仕事を辞めたいと抑うつ的。

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鍼灸院としての診断

手や足の冷えがひどく、10代の頃からしもやけが出来るなど、極度の冷え性のため血流が悪く、血虚、肝虚陽虚証による生理痛や月経前症候群かと思われる。

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治療方針

血を増やし、津液を増やし、体を温め、気の流れをよくするだけでも症状は改善すると思われた。筋腫や子宮内膜症などの診断はされていないとの事なので、瘀血よりも血虚を中心とした治療と考える。

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治療内容

1〜3回目までは週に1回通っていただき、次の生理で変化が出るかをお聞きした。治療は太谿・太衝・三里・三陰交・血海・関元・中脘・天枢・陽池に補法の鍼と透熱灸と知熱灸。足は温熱用具で温め、背部は督脈に沿っての灸と、箱灸を腎兪に据える。

他にも胃もたれや頭痛、寝付きの悪さなども、陽虚からくるものなので、随伴症状にはそれぞれ衝陽・陽輔・失眠などにもお灸。

ご本人も、無意識に緊張していたのがほぐれる感じがするとの事。1回目では手足の表面はまだ冷たいが、中で血が流れる感じがするとお話されていました。

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施術回数・頻度・期間

3回目の治療の後の生理では、1日目から量がしっかり出て、薬を飲んだら痛みがちゃんと消えたとの事。PSMも楽で、久しぶりに生理で憂鬱にならずに済んだとの事。冷えで眠りにくい事も減った。
薬でコントロールできるようになれば、仕事も辞めなくて良いと前向きに。
4回目以降は月に2回。半年経って月に1回ほどメンテナンスに来院。冬は月に2回来院。痛み止めを飲む量も次第に減ってきたとの事。生理痛よりも現在は

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施術後のケア

陽虚証は冷えると悪化することが多いので、自身で思っているよりもたくさん温める事が大事だとアドバイス。カイロの貼り方や温めるグッズ、服の着方、防寒意識、漢方の事など、自身でも熱心に体をケアされていたのが、効果を早めることになったと思われる。

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