赤く色付けした箇所が、課題となっている項目です。
改めて、それぞれの項目は、
「効果」・・・・施術に効果があったか 「説明」・・・・説明が分かりやすかったか 「イメージ」・・今後、改善のイメージが持てたか
を現しています。
それでは、どのようにアプローチをしていけば良いのか、一例をご紹介いたします。
「効果」の上げ方
効果の点数が低い場合の対策は、もちろん技術力を高めることです。
コツコツと研鑽を積んでいくという方法以外にはないかと思います。
ただしVRSの場合には、一つポイントがあります。
それは「その施術で確実に変化を感じてもらう」ということです。
どんなに小さい範囲でも良いので、先生が得意な手技などに絞り込み、確実に変化を出していくことがポイントです。
特に、初診に変化を感じてもらうことが大切で、そこで得た信頼が長期の治療に繋がって行きやすくなります。
そしてこの「効果」実感があることで、次の「説明」の伝わり方も大きく変わってきます。
また、効果を実感して頂くために、足が温まりましたね、この部分が緩みましたね、など触りながら変化を伝えることも大事かなと思います。
「説明」の上げ方
説明の点数が低い場合は、先生のお話が伝わっていない可能性があります。
これを解決するには、ヒアリングです。
説明をする前に、まず会話や問診を通じて、患者さんのお身体の悩みをしっかりと把握します。
そして、その患者さんの悩みを踏まえながら「今日の施術はお客様の◯◯の悩みにアプローチしていきます」と必ず紐づけしながら会話していきます。
すると、先生の説明が自分の身体の状態と繋がってきますので、すっと理解が深まるようになるのです。
「なぜ今、この施術なのか」という理解があることで、次回も来院しようというモチベーションが高まります。
それと、これはすべてのことに言えますが、人間関係ができている患者さんなら直接「どの部分の説明がわかりにくかったですか?」と聞いてしまうのも非常に効果的だと思います。
遠慮せず、患者さんのためと思って、ストレート且つ素直に聞いてみましょう。
「イメージ」の上げ方
イメージの点数を上げるためには、先の「効果・説明」の点数を上げておくことが前提になります。
点数が低い場合は、患者さんと先生との間で齟齬が生じている可能性が高いです。
※本当はリフトアップをやりたいのに、違う施術を提供している等
したがって、なぜイメージと違うのかを確認し、深堀りして考えることが大切です。
そして、次回来院時に認識合わせをして、治療計画を見直しましょう。
その際には、今後起きてくる変化をスモールステップで伝えるのも有効です。
いかがでしょうか?
VRSは、患者さんの課題を可視化できる非常に有効なツールです。
そして、もちろん来院時には、前回のアンケートを踏まえてしっかりと施術します。
この繰り返しが、長期的な継続通院へと繋がっていく流れを生むことになります。
ぜひ、貴院でも参考にしてみてください。どうぞよろしくお願いいたします。
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