- 不妊・妊活の鍼灸治療
仕事のストレス、仕事と家事の両立で女性の皆さん心身ともに疲れています。それに加えて飲食,睡眠などの不摂生、結婚観の移り変わりによる晩婚化で「さあ子供を!」と思ったときには、卵巣と子宮にはこれまでのダメージが積もって妊娠しにくくなっている方がいらっしゃいます。
鍼灸治療では全身のバランスを整えて自己治癒力を高めてやるとともに、卵巣と子宮の血流を改善して、働きの悪くなっている卵巣と子宮をしっかりと働くようにしてやり、妊娠しやすいカラダを取り戻すことをめざします。
人工授精・体外受精をお考えの方も、卵巣と子宮の働きが良くなることで成功率が1.6倍に高まります。
また、多嚢胞性卵巣による卵胞発育・排卵障害にも改善が認められています。
治療はまず、うつ伏せで背中にある五臓を調えるツボと腰部にハリを打ち数分おきます。その後、腰部に温かいお灸を、症状により五臓のツボにもお灸をします。次に、上向きで肘・膝から先にある気血・五臓を調えるツボにハリを打ち数分おきます。おへそ辺りにはタオルの上から温かいお灸をします。
治療は週に1,2回で進めます。沢山の患者さまが病院での不妊治療に並行して鍼灸治療を受けていらっしゃいます。赤ちゃんは天からの授かりものです。あせらずにゆっくりやっていきましょう。
- 生理不順の鍼灸治療
生理不順のうち月経周期が39日以上のものを稀発月経といいます。月経周期は月経期・卵胞期(卵巣で卵胞(卵子の入ったタマゴ)が育って排卵されるまで)・分泌期(卵子が受精をまつ期間)に分けられます。稀発月経の場合は卵胞が育つのに時間がかかり、卵胞期が長くなっていることが多いようです
ゆくゆくは赤ちゃんになる卵胞が大きく育つには、脳が分泌する「卵胞刺激ホルモン」が血流にのって卵巣にとどき、卵胞にはたらきかけることが大切です。卵胞がちゃんと育てば健全な周期で生理が来るようになります。それには卵巣の血流などの環境が整っていなければなりません。
鍼灸治療により卵巣の血行を改善してやることで、卵巣内での卵胞の成長をうながします。
施術はまず、上向きで肘・膝から先にあるツボにハリを打ち数分おきます。おへそ辺りにはタオルの上から温かいお灸をします。次に、うつ伏せで背中と腰にあるツボにハリを打ち数分おきます。腰部には温かいお灸もします。
施術を週に1、2回継続していくと、多くは3ヶ月ごろから変化が現れます。改善具合をみながら徐々に施術間隔をあけて終了にもっていきます。
- 顔面神経麻痺の鍼灸治療
顔面神経は脳から出発し左右の耳たぶ後ろの頭蓋骨から表に出て顔の方に走る神経で、これが脳や走行途中で障害されると顔面麻痺を起こします。多くはヘルペスウィルス(帯状疱疹ウィルス)によるラムゼイ・ハント症候群、原因不明のベル麻痺です。病院ではステロイドを中心とする薬物治療をおこないますが、なかには回復が得られないことがあります。
そうした薬物治療で回復の徴候がみられない方でも、鍼灸治療により回復が始まることがわかっています。ベル麻痺や抗ウィルス薬を投与したのちのハント症候群には鍼灸治療がより効果的です。
治療はまず、上向きで眼・口の周辺と頬部のツボ、肘・膝から先にある五臓を調えるツボにハリを打ち数分おきます。その後、顔面に温かいお灸を加えます。次に、うつ伏せで背中にある五臓を調えるツボと頸肩部にハリを打ち数分おきます。
治療とともに、病的共同運動を誘発しないための指導をいたします。
治療を週に2回(軽症の場合週1回)継続していくと、徐々に顔の動きが戻ってきます。
鍼灸治療は出来るだけ早期に開始しましょう。治療開始の時期が遅くなると回復が悪く、発症から3ヶ月を過ぎていると治療効果が得られにくくなりますので、それ以前の出来るだけ早くに開始することが望まれます。
- 自律神経失調症・更年期障害の鍼灸治療
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があって、脳の視床下部というところでコントロールされています。交感神経は体を活動的にし、副交感神経は体を休息させるように働きます。この2つがバランス良く働いていると健康でいられるのですが、ストレス社会に生きる現代人は視床下部の働きが乱れてしまい、交感神経が過剰に働く傾向にあって、さまざまな体調不良を引き起こしてしまいます。「更年期障害」も自律神経失調症のなかまです。
当院では自律神経のはたらきを整えるツボ12ケ所を中心に、患者さまそれぞれの状態にあわせてツボを選択して施術していきます。
施術はまず、上向きで肘・膝から先にあるツボにハリを打ち数分おきます。次に、うつ伏せで背中と腰にあるツボにハリを打ちふたたび数分おきます。施術は週に1,2回で進めます。あせらずにゆっくりやっていきましょう。
- 一般鍼灸治療
不妊症,顔面神経麻痺はもとより、腰部痛,頸肩部痛など様々な症状を治療しております。
当院は西洋医学・東洋医学に基づいて、問診・理学検査・脈診などから症状の原因を突き止め、お客様一人一人に合わせて鍼とお灸での施術をいたします。
施術に長い期間を要するものもありますが、あせらずにしっかりと、じっくりと向き合っていきましょう。