下車坂治療院の施術例

顔

顔面神経麻痺

2020.05.13

病院での診断

顔面神経麻痺 ハント症候群

これまでの経過

当院受診の2週間前に体調不良。
翌日に左耳鳴、めまい、吐き気。
その翌日に、顔面の動かしにくさを自覚。
さらに翌日、耳鼻科を受診し、上記の診断を受け、そのまま入院。
5日後に退院した。その翌日から、仕事に復帰。
来院日の自覚症状は以下の通り。
・左顔面の動かしにくさ。眼の周り、口の周りともに動かしにくい。
・会話はできるが、食事がしにくい。
・左頭部がピリピリ痛い。
・めまい感がまだ残っている。
・左耳鳴と聞こえにくさ。
・味覚の違和感
・左眼の乾き
合併症なし。ENoG値不明(入院中に検査は受けた)。
顔面神経スコア2/40点。

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鍼灸院としての診断

顔面運動スコアが40点法で2点。
他覚的には麻痺の程度が強い。

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治療方針

神経の迷入再生を起こさないよう軽い刺激での施術を行う。
鍼が初めてということも留意する。
病院で指導されていることを続けるよう伝えた。
表情が豊かで、会話での声も大きいので、出来るだけ控えめに動かすことを薦めた。それに加えて、軽いマッサージや運動法を指導した。
早期回復を目標にせず、慌てず、ゆっくりと後遺症が出ないように治療する。
薬と病院での診察が最優先で、鍼はそれを補助するものと考えてほしいと伝えた。

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治療内容

週1回か、2週に1回の頻度で治療。
主な治療内容は以下の通り。
左陽白・巨髎・聴宮・地倉・翳風に置鍼15分。
ホットパックでの温熱10分。頚肩の指圧10分。
顔面へ軽い刺激のマッサージ5分。
ご自身での温熱療法・ミラーフィードバック療法・軽いマッサージを指導。

週1回か二週間に1回の頻度で治療。
初診から2か月(6回目)で麻痺スコア12点。片目つぶりはまだできない。

初診から5か月(12回目)で麻痺スコア20点。片目つぶりができるようになってきた。左鼻翼を動かせるようになった。

初診から8か月(19回目)で麻痺スコア34点。病院では36点と言われ治療は終了といわれた。後遺症の発症はみられない。
耳鳴りがまだたまに出るが、聴力は戻った。

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施術回数・頻度・期間

施術内容の項目を参照

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施術後のケア

表情筋を大きく動かすことはできるだけ避けること。
ただし、日常生活では無理をせず、ストレスをためないように過ごすことをすすめた。

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