下車坂治療院の施術例

腰

急性腰痛(ギックリ腰)

2023.06.27

病院での診断

なし

これまでの経過

【現病歴】
来院の2日前、自宅で重いものを持ち上げた際に、右腰に重だるさと痛みを感じた。その日は、ゆっくり過ごした。
昨日の朝、起床動作がつらく、なかなか一歩目を踏み出せなかった。低周波治療器を使ったり、貼り薬を使用した。
来院日の朝は、前日よりも動けたため、出社したが、まだ真っ直ぐに立つことがつらい。
殿部にも痛みがある。下肢の痛みや、しびれはない。
【既往歴】
過去にも複数回、急性腰痛の経験あり。直近では半年前。
【所見】
発赤・熱感・腫脹はない。
体幹の前屈で右腰部の痛み再現。可動域は狭い。
体幹の後屈で左右腰部下部痛あり。
体幹の右回旋で右腰部下部痛あり。
SLRテスト、膝伸展テストは陰性。
右最長筋(L3レベル)に圧痛あり。
右梨状筋にも軽い圧痛あり。

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鍼灸院としての診断

急性腰痛(筋性)と推測。
痛み(炎症)のピークは越えていると思われる。

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治療方針

疼痛緩和を期待し、痛みのある筋肉に鍼治療を施す。

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治療内容

【初診】
<右側臥位>
・左最長筋(第2,3,5腰椎レベル)、梨状筋 鍼通電10分
・指圧3分
<左側臥位>
・右最長筋(第2,4腰椎レベル) 置鍼10分
・右梨状筋 鍼通電10分
・指圧3分

【第2診(初診翌日)】
 昨日よりも痛みは軽くなり、歩行時の痛みはほぼ消失。
 体を反らすと右腰が痛い。
 靴下を履く動作も痛いが、昨日ほどの痛みではない。
<右側臥位>
 前回同様の治療
<左側臥位>
・右最長筋(第2,3腰椎レベル) 置鍼10分
・右最長筋(第5腰椎レベル)、梨状筋 鍼通電10分
・指圧3分

【第3診(初診から3日後)】
 痛みは軽減傾向にあるが、体を前屈みにしたり、反らしたりすると右腰が痛い。
 うつ伏せになることがつらくなくなった。
<伏臥位>
・左右 最長筋(第3腰椎レベル)、梨状筋
  右 最長筋(第5腰椎レベル)、腰方形筋  鍼通電15分
・指圧15分

【第4診(初診から7日後)】
 痛みはすっかりなくなった。
 腰殿部の治療はせず、頚肩コリに対する鍼治療を施した。
 ※痛みが引いたため、今回で治療終了とした。

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施術回数・頻度・期間

初診を含め3回の施術を行い4回目にみえた初診から7日後(発症から9日後)には痛みは消えていた。
痛みの解消までには1か月程かかるかと思っていたが、想定よりも回復が早かった。

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施術後のケア

特になし

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