下車坂治療院の施術例

手

右親指の腱鞘炎

2023.02.09

病院での診断

腱鞘炎

これまでの経過

10か月くらい前から、右手首親指側が痛い。
携帯電話を使いすぎて痛くなった気がする。
痛みが徐々に強くなったため、2か月くらい前に整形外科を受診。
『腱鞘炎』の診断を受けた。
低周波治療、超音波治療、湿布薬での治療、バンドでの固定をしたら、少し軽減したものの、思うように改善しないので、鍼を受けてみようと思った。
当院初診時は、右親指を立てたり、開いたりすると右手首親指側に痛みを感じた。ペットボトルの開閉や携帯電話の操作は痛いので、左手で行っている。マウスやキーボード操作は疲れてくると痛くなる。

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鍼灸院としての診断

右長母指外転筋腱・短母指伸筋腱に圧痛があり、ドケルバン病の誘発テストで陽性なので、ドケルバン病と推測。

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治療方針

ステロイド注射や手術は受けたくないということなので、はり治療を週1回、2か月程度続けることをすすめた。

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治療内容

【初診】
右長母指外転筋、短母指伸筋、長母指伸筋へ低周波鍼通電15分
赤外線での温熱、指圧5分、圧痛部へのせんねん灸1壮を施した。
痛みの出る動きを避け、できればバンドで固定することをすすめた。
【第2診(初診から7日後)】
著変はない。
右長母指外転筋、短母指伸筋へ低周波鍼通電15分
右長母指外転筋腱、短母指伸筋へ置鍼15分とせんねん灸1壮ずつ
赤外線による温熱、指圧10分

【第3診(初診から17日後)】
出張があり右手で荷物を持っていたが、悪くはならなかった。
治療内容は前回同様。

【第4診(初診から28日後)】
少し痛みが軽減し、可動域が拡くなった。
治療内容は前回同様。
右前腕のセルフマッサージを指導した。

【第5診(初診から44日後)】
少しずつ痛みが軽くなってきている。
治療内容は前回同様。

【第6診(初診から59日後)】
大きく動かすとまだ痛いが、だいぶ改善した。
他動で右親指を動かしても痛みはない。
治療内容は前回同様。

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施術回数・頻度・期間

初診から59日で6回の鍼治療を施した。
痛みの解消とはならなかったが、痛みがだいぶ軽減し、生活の質が上がった。

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施術後のケア

痛みの出る携帯電話の操作は、できるだけ控えること。
仕事中は固定バンドを使用することをすすめた。

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