下車坂治療院の施術例

肩

右肩が痛くて泳ぐことができない

2021.03.15

病院での診断

病院にはかかっていない

これまでの経過

【現病歴】
201X年11月、瓶のふたを開ける時に、右肩に痛みを感じた。仕事でも右腕を酷使している。
翌年1月から、右肩の痛みで右腕を挙上しずらくなり、他院で鍼治療を受けている。この頃は、夜間痛があった。エプロンの紐を結ぶことができなかった。
少しずつ痛みが軽くなっていて、挙上がだいぶできるようになってきた。
近所で鍼を受けたいとのことで、4月に当院を受診した。
現在(4月)、夜間痛はなく、エプロンの紐も結ぶことができる。
希望は、痛みなく仕事をしたいことと、痛みが出てから休んでいる水泳を再開したいこと。
【所見】
右肩前方挙上160°、結髪動作は左より2㎝ほど狭い、結帯動作は左より8㎝ほど狭い。
右上腕骨大結節、小円筋に圧痛あり。
ペインフルアークサイン陽性。

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鍼灸院としての診断

腱板損傷と推測。
発症から5カ月ほど経過しており、症状のピークは越えている。

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治療方針

腱板損傷の回復期と考え、腱板を構成する筋肉を主な治療部位として選択。
痛みなく仕事ができることと、水泳の再開を目標に治療を行う。

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治療内容

【初診】
左側臥位で治療
 右小円筋・棘下筋・僧帽筋(上部繊維下部)・上腕骨大結節部へ1ヘルツ10分の鍼通電と赤外線 併せて指圧5分程度
【第2診~第6診】
 初診から50日で6回の鍼治療を施した。
 第6診の時点で、右肩を下にして寝ることができるようになった。ただ、起床動作では痛みがある。
 第6診から、三角筋・棘上筋・肩甲挙筋も治療部位に加えた。
【第7診】
 初診からちょうど2か月。
 少しずつ改善している。
【第8診】
 明らかに痛みが軽減してきた。
【第9診】
 久しぶりに泳いだ。平泳ぎでは痛みは出なかったが、クロールでは痛みがあった。水着を着る時にも、痛みがあった。
【第10診】
 多少の痛みがあるものの、泳げるようになった。
 この日で治療を終了した。
 


 

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施術回数・頻度・期間

初診から104日間で10回の鍼治療を施した。
当初は週1回程度、第6診からは二週間に1回程度の頻度。

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施術後のケア

肩関節外旋・内旋の筋力トレーニングを指導。
痛みの出る運動は、無理をしないこと。
定期的なケアとして月1回程度の指圧マッサージをすすめた。

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