下車坂治療院の施術例

左首から腕の痛み 頸椎ヘルニアの診断を受けている

2025-03-12

病院での診断

頚椎椎間板ヘルニア

これまでの経過

【現病歴】
3週間前、起床時に左首肩痛を発症。
痛み発症の前日に、自転車に2時間くらい乗っていた。
その1週間後から左上肢にも痛みが出てきた。
その1週間後に整形外科を受診。X線検査などから、頸椎ヘルニアの可能性を指摘された。その整形外科で3回牽引などの物理療法を受けた。処方された飲み薬、貼り薬も使用している。
左頚肩の痛みは軽減傾向にあるが、左上肢の痛みは強いまま継続している。
来月MRI検査を受ける予定。
趣味でダンスをしている。痛みの出る動きを避けながら、踊っている。
左上肢痛は、ズキズキする痛みでしびれはない。特に肩から肘までの外側が痛い。日常生活でできないことはないが、重いものを持ち上げるなどの力仕事をした後は特につらい。
鎮痛薬を内服している。貼り薬も併用している。

【既往歴】
昨年5月腰椎椎間板ヘルニア(高位不明) 手術

【所見】
頚部の前屈で左肩甲間部に軽いストレッチ痛
頚部の後屈で左肩甲間部に痛み・気持ち悪さ、左上腕の痛み増強愁訴再現
頚部の左側屈で後屈と同様の症状出現
頚部の左回旋で後屈と同様の症状出現
深部反射は正常
上肢の感覚鈍麻なし
左上腕、前腕、手指の筋力が右側よりも弱い。特に三角筋が弱い。

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鍼灸院としての診断

三角筋の筋力低下から、頚椎症神経根型第5神経根障害と推測。

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治療方針

原因と推測される部位の血流改善・ストレス軽減・痛みの軽減を期待し、椎間関節部への鍼通電と痛みの出ている周辺の筋への鍼通電を施す。
まずは、週1回のペースで1か月間の治療をすすめた。
整形外科への通院と薬の使用は、中断しないよう伝えた。

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治療内容

【初診】
<右側臥位>
・左第4/5、第5/6頸椎椎間関節部、肩甲挙筋、三角筋中部繊維 鍼通電10分
 左僧帽筋中部繊維、上腕三頭筋 置鍼10分
<仰臥位>
・左前斜角筋、中斜角筋 置鍼5分
<アドバイス>
・週1回のペースで1か月間の鍼治療をすすめた。
・枕をしないで仰向けで眠っているそうなので、少し高めの枕を使用して、あごが上がらないようにすることをすすめた。

【第2診(初診から6日後)】
 前回治療後2日間くらいは調子が良かった。
 ここのところもとに戻ってきたが、初診時よりも症状は軽い。
 枕を使って眠るようにしたら、症状が軽減した気がする。
 先日、自転車を運転したら、症状が増した。
<右下側臥位>
前回同様の治療
<仰臥位>
 左 三角筋前部線維、上腕二頭筋、腕橈骨筋 鍼通電10分
 左首肩上肢に指圧5分

【第3診(初診から13日後)】
 初診時の程度を10とすると6くらいまで軽減した。
 趣味のダンスでは、以前に比べて腕の疲れが軽くなった。
 睡眠もよく取れるようになった。
 MRI検査の結果は、第4/5、第5/6、第6/7頸椎の椎間がそれぞれ狭くなっていると言われた。
 ヘルニアについては、触れられなかった。
 薬と併せて、首の牽引を病院で受けることになった。
・前回同様の治療
 
【第4診(初診から21日後)】
 だいぶ良くなった。
 薬を飲まなくても平気になった。
 ダンスが問題なくできるようになった。
 前回同様の治療を行い、この日で治療終了。

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施術回数・頻度・期間

21日間で4回の治療を施した。
痛みの発症から治療終了までの期間は6週間ほど。
結果的にみるとヘルニアや神経根障害ではなく、椎間関節部に何かしらの問題があり、肩甲間部・上肢に関連痛が出ていたものと思われる。
鍼治療、生活習慣の改善、投薬、リハビリの組み合わせが奏功し、3週間という想定よりも短い期間で治癒した。

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施術後のケア

あごを上げる動きに、注意すること。
特に、自転車の運転では前傾姿勢を緩めて、あごが上がらないようにすること。
後頚部のストレッチを指導。

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