下車坂治療院の施術例

右ひざ外側の痛み(おそらく腸脛靭帯炎)

2024-09-24

病院での診断

骨や関節には問題がないとのこと

これまでの経過

【現病歴】
9日前に、体勢を崩しつまずいた時に、右膝に痛みを感じた。
その翌日、外出中に長く歩いたところ、右膝の外側が痛くなり、徐々に悪化。
さらにその翌日には、階段昇降や、しゃがみ込みの動作が辛くなった。その日から、階段の下りでは一段に足を揃えないと降りられなくなった。
夜間にも痛みがあり、睡眠にも影響が出ている。
当院来院の前日(発症から8日後)に整形外科を受診し、レントゲンでは問題は見られず、外側側副靭帯か腸脛靭帯の痛みではないかと言われ、鎮痛目的の内服薬と貼り薬を処方された。
薬を継続し、出来るだけ外出を控えるようにしているので、痛みは軽減しているが、まだまだ痛みがあるため、痛みの軽減を期待して、当院に来院した。
今回のような痛みは初めて。
【既往歴】
虫垂炎、急性腰痛(4,5回)
【所見】
右膝外側上顆が左よりも突出している。同部位に圧痛あり。少し腫れている。
熱感・発赤はない。
O脚。
右膝の屈伸動作で痛みあり。
膝の不安定感や弛みはない。
右腸脛靭帯・外側広筋・前脛骨筋に圧痛あり。

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鍼灸院としての診断

腸脛靭帯炎と推測

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治療方針

炎症を起こしていると思われる痛みの強い部位への刺鍼は避け、周辺の筋に対する鍼通電を軸に施術を行う。

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治療内容

【初診】
<仰向け>
・右外側広筋、大腿直筋、大腿筋膜張筋、前脛骨筋 鍼通電15分
・右腸脛靭帯(風市) 置鍼15分
・右下肢に指圧5分
<アドバイス>
・痛みの出る動きを避けること
・処方薬を継続すること
【第2診(初診から2日後)】
夜間痛はなくなった。歩くとまだ痛い。階段はできるだけ避けている。
・前回同様の治療
【第3診(初診から3日後)】
 痛みが軽くなっているが、階段の下りは、両足をそろえて下りている。
・前回同様の治療
【第6診(初診から10日後)】
 全快とまではいかないが、階段を普通に昇降できるようになった。
 前回同様の治療を行い、この日で治療終了。

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施術回数・頻度・期間

初診から10日間で6回の施術を施した。
腸脛靭帯炎は長引くことが多いが、発症から20日程度で改善した。
・発症後、比較的早く治療を行えたこと
・短期間に治療回数を多くこなせたこと
・外出を控えられたこと
・外出の場合は階段を使用しなかったこと
が奏功した。

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施術後のケア

膝の屈伸運動(とくにスクワット)は行わないこと。
痛みの出る動きは避けること。

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