脈診流 そあら鍼灸院の施術例

卵の質の向上、冷えの改善、基礎体温を安定させたい。

2020-01-21

病院での診断

原因不明不妊

これまでの経過

次の周期に採卵を控えていたので卵の状態を良くしたいという事で来院されました。
お話を聞いていくと、なにをしていいのか分からずとても不安を抱えている印象でした。
今まで何も原因がなくタイミングや人工授精をしていきましたが生理が遅れることもなく、
体外受精にステップアップしましたが卵の成長がストップしてしまったのです。

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鍼灸院としての診断

問題点として卵は取れるがなかなか胚盤胞まで成長し凍結出来ないため、採卵するまでに卵の状態を良くしていくことが大事だとお伝えして治療に入りました。

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治療方針

日々生活をしていく中でストレスや疲れによって身体は不調を起こします。
卵もそれによって負担がかかり、質も落ちてしまうのです。
妊娠するためには卵の質がとても関与してくるため、それを取り巻く身体の状態をいかに改善していくかがポイントとなります。

お身体を診てみると一番気になる点としてむくみでした。
むくみがあるという事は水が溜まっている状態です。水は巡っていないと冷たくなるのですが、この方も足が常に冷えている状態でした。
そのむくみが全身にあり、よく汗が出やすく、また汗をかくことによって冷えてしまうという悪循環となってしまっていました。
治療としてはまずこの溜まってしまった水を少しでも早く取り除いていくことを最優先で行っていきました。

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治療内容

身体に溜まってしまっているむくみ(水分)の排出、冷えの緩和。

【治療の変化】
1~3回目
治療後は足の冷えが取れ、温かくなる。
むくみは引き続きあるが、だるさ感は緩和。

4~7回目
冬の関係でじっとしていると足が冷えるが
動いている時には冷えを感じないとの事。
足の冷えはまだ多少あるが、むくみは少しずつ減ってきた。

8~9回目
歩いて来院すると足は温かい。
しかしその温かさが持続しない。

10~13回目
体調を崩し、また足が冷えやすくなり、なかなか温まらない。
むくみもぶり返す。

14~17回目
体調も戻り、足の冷えも少しずつ緩和されてきた。
動いていない時間が多いと足先から冷えてくるが、
少しの時間なら温かさ維持できる。
むくみも多少落ち着く。

18~19回目
常に足は温かくなる。
むくみはまだ残るがだるさは無し。
そして無事妊娠。

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施術回数・頻度・期間

採卵周期・移植周期は週1回の施術。
それ以外の検査等のお休み周期は2週に1回の施術。

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施術後のケア

ご自宅ではお灸をオススメしました。
熱は血流を促し、むくみの予防や水の流れを作ってくれる働きがあるので、お家では1日1回お灸をして頂き、出来るだけお腹や足を冷やさないように気を付けて頂きました。
足のむくみが特に強かったので、座った状態を長時間続けないように意識して動く事やつま先立ち等の筋トレもお伝えしました。

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