住吉鍼灸院の施術例

腰痛

2022-06-16

病院での診断

受診していません

これまでの経過

3ヵ月前から仕事の内容が変わり、障害をもった中学生の看護を担当することになった。床の高さから一人で力を入れることのできない人を持ち上げることになり、無理な姿勢を取らざるを得ないことで1週間前から腰痛が出現。
今まで腰を痛めたことは一度もない。

座っていることも辛く、屈んで立ち上がる動作が困難。
このままでは仕事に影響が出ることから来院。

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鍼灸院としての診断

疼痛性の歪みが出現していて、前屈が困難な状態でした。
腰の検査所見、神経学的所見では特に異常がみられませんでした。
腸腰筋、中殿筋、小殿筋、脊柱起立筋群(全て左に顕著)の筋緊張が強くなっていることから、筋筋膜性の腰痛を考えました。

また、首肩周りの筋緊張、呼吸も浅く頭痛や冷えなどもあったため、自律神経系のアプローチも並行して行うことが効果的と考えました。

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治療方針

現在の症状を作っている左腰臀部の筋緊張を取ることを最優先で鍼、灸、活法整体を組み合わせて施術を行う。

同時に自律神経系のアプローチとして呼吸筋、脊際への鍼を実施。


対象筋群の緊張が緩和されてきて動きが改善してきたら、骨盤からの本来の歪みの確認と、右側の腰臀部の筋出力アップを目的とした鍼とセルフケアを行う。

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治療内容

初回:
筋緊張が強い左腰臀部の筋への鍼、硬結部へお灸を行いました。
使用した鍼は1番鍼、刺入深度は約5㎜、臀部は約3㎝
そして血流改善を目的として吸角を行った後、活法整体を実施しました。

2回目:
痛みは半減し、前屈動作靴や靴下を履くことは立位で可能となったため、鍼と灸、吸角は前回と同じように実施し、今回はオイルトリートメントを脊柱起立筋群に対して実施しました。

3回目:
前回よりさらに痛みは半減したので、今回は下肢の血流改善を目的として、脊柱起立筋群と下肢のオイルトリートメントを実施しました。

4回目:
動作が9割がた改善したので、歪みの再確認を実施しました。
疼痛性の歪みではなく本来の歪みを確認したため、歪みの形成に関与している筋肉へ電気刺激を入れ、骨盤と肩回りを調整する活法整体を実施しました。

5回目:
職場に新入社員が入り研修を担当することになったこと、教育への心理的負担増、肉体的負担増により痛みが2割ほど増して来院されました。
そのため、鍼灸施術は患部は初回と同様に実施し自律神経の調整を目的とした脳脊髄液調整の鍼施術を実施しました。そして、オイルトリートメントと股関節周囲筋のパートナーストレッチを実施しました。

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施術回数・頻度・期間

現在11回目
初診から4回目までは週2回のペース、その後8回目までは週1回ペース、その後2回は2週ペースで通院していただきました。

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施術後のケア

足湯、湯船に入る、お水1.5ℓ摂っていただく、対象筋群のストレッチ

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