住吉鍼灸院の施術例

便秘・むくみ

2020-12-30

これまでの経過

物心ついた時から快便を感じたことがなく、いつも便通のことを気にし、二週間に一度は下剤薬を使用して無理やり便を排出していました。来春から社会人として新たな人生をスタートするにあたって、日常生活の中でお通じを気にしなくても良い生活を送るために今回、治療することにしました。

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鍼灸院としての診断

東洋医学の観点から判断して、元から内臓系の押し出す力が弱いのが原因だと考えられます。また、食べたものを消化する能力も低いことがさらに便通を悪くなることにも繋がっています。
西洋医学の観点から判断しても、血液の循環が悪いので良い赤血球が隅々まで行き届かないため、身体の末端が冷えやすくなっています。身体の冷えによって筋肉が緊張状態に入るので、内臓の近くに存在する筋肉の動きが悪くなり、結果として内臓の動きも悪くしてしまっています。

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治療方針

・末端からの冷えの改善
・内臓への血流改善
・自律神経の乱れの調節

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治療内容

1~2診目:内臓に関する経絡への灸治療を行い、内臓への血流改善を行うために、腹部に対して直接オイルトリートメントを行いました。

3診目:少しずつ日常生活の中で便意を感じる日々が増えてきたので、腹部へのお灸治療は継続しながらも、手技では下肢のオイルトリートメントを行い、末端からの血流改善を促しました。

4~7診目:一か月の中で自力で便を出すことができる日が増えてきました。腹部への手技だけではなく、内臓付近の筋肉に電気を流し、他動的に筋肉の収縮を促しました。

8~11診目:ストレスと寒暖差の影響により便通、肩の凝りが悪化していたので、頭部や後頚部への手技を取り入れて頸部の副交感神経節にアプローチすることで、副交感神経優位の状態に持っていくように促しました。

12診目:便が毎日出るようになり、トイレに行く習慣も身についてきました。ただ、上腹部の張りと下腹部の無力感があるので腹部にはお灸を行い、お通じが良くなってきたところで再度、腹部へのオイルトリートメントを行いました。

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施術回数・頻度・期間

施術回数:12回
頻度:最初の2ヵ月間は週に1度のペース
   その後、2週間に1度にのペース

期間:来年3月まで

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施術後のケア

日常生活では寝る前のお灸を行っていただいています

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