和鍼治療院の施術例

右膝関節の痛み

2022-03-15

病院での診断

変形性膝関節症

これまでの経過

4か月ほど前から右膝関節に痛みが出るようになる。
その頃から正座ができなくなる。
整形外科に通院するようになり、定期的に痛み止めの注射を打つようになる。

通院後も膝の調子が改善することなく、痛みが悪化。
知人の紹介で、和鍼治療院に来院。

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鍼灸院としての診断

立位での姿勢を確認
両脚がO脚で、右膝の湾曲がとても強い。
足底の重心が外側の小指にあり。

以上のことから重心の矯正が必要でありことがわかりました。

次に、脈診や舌診などを行い、東洋医学的に診断

消化器に問題があることがわかりました。
問診すると、夏にアイスクリームをよく食べたとのこと。
その頃から胃腸が冷えるようになり、体全体も冷えるようになったそうです。
身体を冷やし過ぎたことを自覚されていました。

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治療方針

消化器の調整
姿勢の調整
回復力を上げる施術

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治療内容

診断の結果から、消化器の調整から施術を始めました。
消化器の不調がどれだけ膝関節に影響を与えているのかを見極めるために、とても重要な施術です。

施術は、左足のツボを一か所使用。

10分の置鍼後、両膝の湾曲が改善し、膝の屈曲がしやすくなりました。
立位になってもらうと、足底の外側重心が改善し、拇指側に体重がかかるように変化しました。
正座を試みてもらいましたが、この時点では屈曲が不十分であり、あまり改善はありませんでした。

その後、脈診にそって治療をすすめました。

股関節の改善、治癒力の改善を行いました。

最終的に、消化器の治療に3か所
姿勢の改善に、1か所
回復力の向上に2か所

合計6か所のツボに置鍼

治療後、正座ができるようになりました。



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施術回数・頻度・期間

非常に稀な治療例ですが、一度の治療で正座ができるほど改善しました。

足底の重心の問題、長引く膝関節の変形があり、一回の治療で正座が無痛でできるほど改善しました。

しかしながら、膝関節の痛みや変形は、膝の問題ではなく、消化器にその原因がありました。
そのため、整形外科での治療では改善が無かったわけです。
このような内臓と膝関節との関係は、「経絡」という考え方がある東洋医学でなければ治

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施術後のケア

夏場はどうしても冷たいものが欲しくなります。
毎年、猛暑が続いており、暑さへの適応が難しくなっています。

アイスクリームの常食は、かなり消化器を痛めます。

夏までに消化器の働きを改善し、夏場に備えましょう。
そして、冷たいものをどのように飲食すれば良いか、試行錯誤が要ると思われます。

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