和鍼治療院の施術例

左膝の痛み

2021-12-21

これまでの経過

息子さんが運転する車で、スーパーへ買い物へ。
スーパーの駐車場内で、車に急ブレーキがかかり、後部座席で前方へ押し出される。
降りる準備をして、浅めに腰かけていたこともあり、前方の椅子にひどく膝を打ち付け、その後、座席の間に挟まって身動きが取れなくなる。

帰宅後、左の膝が徐々に腫れるようになり、膝を曲げることができなくなる。
無理に曲げようとすると激痛がでて、椅子からの立ち上がりが困難な状態になってしまう。

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鍼灸院としての診断

膝の状態だけを診ると、膝関節のトラブルであることは明白です。
しかし、自己の状況から判断すると、腰部や頚部などの背骨への影響をよく見る必要性を感じました。

膝は普段よりも腫れがひどく、全く自力で曲げることができません。
膝を曲げようとすると、膝の外側から太腿の上部にかけて激痛がでます。

東洋医学的な診断に基づいて、治療をすることにしました。

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治療方針

膝関節の拘縮、および腫脹があり、炎症反応が残っていることはあきらかです。
通常、アイシングを行うべきですが、負傷から4日が経過しており、鍼灸治療から始めることにしました。

診断の結果、筋肉の調整から開始
腰部周辺に、急ブレーキによる衝撃によってできたと思われる反応を確認したので、それらの骨格の歪みを調整
回復力を高めるための調整

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治療内容

膝関節がかなり腫れていたのですが、膝周辺には施術はおこないません。
東洋医学には、「筋肉を調整する」という考え方があります。
筋肉の調整を行いますと、腫れていた膝関節が少し改善し、屈曲が可能となりました。
それでも痛みをかなり伴います。
続いて、身体には、背骨と骨盤に歪みが出ていることがわかるので、骨格矯正を施します。
これも鍼灸で行います。
その後、さらに膝関節の可動がしやすくなりました。

最後に、回復力に関係する治療を行います。
不思議なことに、これを行うと膝関節周囲の腫れが改善し、床から立ち上がれるほどにまでに運動機能が戻りました。

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施術回数・頻度・期間

回復を早めるため、続けて治療を行うことを選択
患者さんご本人も、早期回復を優先したいと希望されるので、まずは3日間を連続でおこなうことになりました。
治療を繰り返すことで、日に日に膝関節の可動が良くなり、4回目の治療の際には、膝の痛みは消失しています。

膝を痛めてから約一週間で、本来の歩行状態へと回復しました。

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