和鍼治療院の施術例

打撲と肉離れ

2021-09-12

病院での診断

太腿の筋肉内に血液が溜まる

これまでの経過

サッカー部に所属。
10月の大会に向けて練習中に、相手の選手と接触し、右の太腿の外側を強打。
その日は何とか練習を継続することができたが、翌日から痛みで走ることが困難になる。
近所の整骨院にて施術してもらい、アイシングを支持される。
練習とアイシングを繰り返し、何とか練習を再開したが、練習中に太腿に激しい痛みを感じて、走ることができなくなる。

さらに太腿の腫れがひどくなり、整形外科にて診断。
エコーによる診断で、血液が筋肉内に溜まっていることが判明。

10月の大会へ出場できるように、ケガの改善を希望

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鍼灸院としての診断

単なる打撲から肉離れを併発していると診断

患側の右太腿は、健側の左と比べると、かなり腫れあがり、膝の屈曲がほとんどできない状態となっていました。
患部を触ると、大腿直筋と外側広筋の両方にわたって硬結があり、それが古くて必要のない血液によるものであることが皮膚の上からでも確認できました。

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治療方針

根本治療として、生命力の回復を目指します。
10代、そしてスポーツ選手ということで、生命力は十分。
それを治癒力へと導くための処置をおこないます。

筋肉への負傷には、不思議なことに筋肉に関係する反応が体全身の経絡に現れます。
それらを詳しく読み取り、必要なツボへ鍼による施術をします。

滞っている血液循環の改善、痛めている筋繊維の回復を目標に、自然治癒力を高めていきます。

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治療内容

急性の場合、アイシングを行うことは大切です。
ところがいつまでも冷やすことで、血液循環は悪くなります。
彼の場合、入浴後にアイシングを行っていたことから、血液の改善を阻害していたことになります。
患部の修復には血液循環が必要です。
血流を阻害し続ければ、回復が遅れるのは必然です。
長期に渡るアイシングと、アイシングのタイミングには注意しましょう。

施術の内容は、根本治療による生命力アップと治癒力の向上

打撲と肉離れは筋肉と関係する反応があるので、それぞれの改善を目指す処置をします。
鍼と灸の両方を用いて、血液循環を改善するように導きます。

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施術回数・頻度・期間

1回目
太腿の緊張がかなりひどく、治療の全体像を把握するために120分ちかく必要でした。

2回目
二日続けて治療
昨日の処置で、歩行がずいぶん楽になる。
太腿の腫れが少し改善するも、筋肉層の血液の塊はなかなか手ごわく、緩めるのに一苦労も、二苦労も必要なことがわかる。
昨日よりも鍼の数は減少し、体調の改善を確認できる。
筋肉に関係するツボに灸をすることで、膝の屈曲が改善。

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