和鍼治療院の施術例

腰痛

2021-07-20

病院での診断

腰痛

これまでの経過

前回の治療から6年が経過しています。
久しぶりの治療の依頼でした。

関西での仕事を終え、九州で農業へ転身されたそうです。
関西におられた時は仕事上での接待が多く、飲食の影響による腰痛をよく起こしておられました。
冷えたお酒の影響で、ひどいぎっくり腰になっておられたことを思い出します。
体質も冷え性になるようになり、夜間尿の悩みを抱えるようにもなっていかれました。
当時、漢方薬との併用をおススメしています。

最近は空の下での仕事となり、日焼けもほどよく、健康的になられた印象でした。
今回も腰痛治療をご希望でしたが、以前とは原因が異なるのではないかと直感しました。

久しぶりのゴルフの後から右の腰部に痛みがあるとのこと。
念のため、病院にて診察をうけ、レントゲンと血液検査の結果、老人性の腰痛と診断されたそうです。
治療は、低周波治療を2回
腰痛に変化なく、根本治療を希望されて来院。

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鍼灸院としての診断

腰痛に対して,レントゲンや血液検査の意味がよくわからないのですが、医師からは老人性の腰痛と診断されたそうです。
「老人性の腰痛」も意味がよくわかりません。

それはひとまず置いといて、東洋医学的に診断しました。

20年以上も昔から身体を診させていただいていますので、6年以上も期間が開いてからの治療となりましたが、以前の身体の特徴を今でもよく覚えています。
以前は、腰部も、その腹部周辺も、筋肉の緊張でカチコチ状態で、緩めるがとても大変でした。
ところが、今回の腹部は緊張がなく、とても柔らかい感じです。
ご本人は医師の診断をとても気にしておられましたが、今回の腰痛は以前のような内臓と関連する腰痛とは異なる気がしました。

ゴルフがきっかけで腰痛が出たとのことでしたので、脈診をしながらひとつひとつ問題を解決していくことにしました。

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治療方針

脊柱の前弯調整
ストレスの緩和
肝臓の調整
疲労の回復
夜間尿の調整

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治療内容

脊柱の前弯がありましたので、まずはその調整を行いました。
一本の鍼でしたが、これで腰痛の大半は解消されました。

以前はお酒を飲む機会が多く、それによる影響がありました。
今回は、お酒から甘いものへと飲食の問題が変化し、その体調を治療しました。

その後、夜間尿に関する反応があったので、それを治療。

右の顎のあたりに違和感がありました。
これは10年以上前からある症状で、疲労が重なると症状が悪化します。
腰部と頚部は背骨で繋がっていますので、脊柱の歪みによるものであることは明白です。
これが今回の根本治療になりました。
頚部の歪みが解消し、それにより腰部の歪みが解消されたことがわかりました。
腰部の歪みが矯正されたことで、頚部の歪みが解消されるからです。
歪みは重力によって引き起こされるので、下部の影響が上部の方へと波及してきます。

久しぶりの治療でしたが、一回の治療でずいぶんと改善してもらえたと思います。

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施術回数・頻度・期間

腰痛に関しては、それほど心配はないと思います。

夜間尿に関しては、10年ほど前から症状があり、体質改善の必要があります。
関西と九州を行き来しておられるとのことでしたので、漢方薬を併用しながら体質改善を図る予定です。

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