和鍼治療院の施術例

繰り返す下痢

2020-12-14

病院での診断

下痢

これまでの経過

脊柱管狭窄症があり、5年前に手術。
手術後、歩行が困難になり、両足が痺れるようになる。
3年目からペインクリニックを受けるようになり、鎮痛剤の注射と痛み止めの薬を2種類服用。
今年から鍼灸治療を開始。
鍼灸治療開始から痛み止めの注射と薬の服用を中止。
以後、どちらの使用も必要がなくなり、両下肢の痛みが消失。

そんな折、白内障の目の手術を行う。
日帰りの手術は無事に成功
3日間、抗生物質を服用
その頃から便の状態が緩くなり、トイレに頻繁に行くようになる。

脊柱管狭窄症のため、歩行の改善を図っている状況
便意を模様しても、すぐにトイレに行くことができず、頻繁に催す便意に苦心するようになる。

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鍼灸院としての診断

脊柱管狭窄症の治療を行う予定でしたが、お腹の調子が悪いことを告げられました。
ご本人は、便が緩くなってしまった原因を理解できていませんでした。
頻繁に便意を催すため、トイレに間に合わないこともあり、非常に苦心されていました。
いろいろと状況を聞いてみたところ、「抗生物質」の服用を知ることができました。
トマトジュースなど他の原因も考えられましたが、薬の服用後から調子を崩しているのでまず間違いないと思います。

ご本人は、下痢の原因がわからないことと、下痢を治してもらうために、内科に行かれています。
そこでは原因の特定はせず、点滴を受けたそうです。
帰宅時に、抗生物質の薬を出されたそうです。

原因を問診で聞きもしない医師は、最悪ですね。
もしもこの時、抗生物質を飲んでいたらさらに悪化していたと思います。

消化器の働きを改善するため、脊柱管狭窄症の治療に加えて、消化器のツボを使って治療を行います。

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治療方針

抗生物質によって、腸内環境が乱れたことが原因と思われます。
目の手術後の感染対策のため、服用は仕方がありません。
しかし、その後の下痢等の症状への言及は必要と思われます。

頻繁に襲う下痢と、歩行困難によってトイレに間に合わないということに苦心されていましたので、腸内環境を整えることを目的に消化器の働きを改善する施術を行います。

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治療内容

消化器のツボにお灸。
水分に関係するツボにお灸。

従来の狭窄症の治療に、以上の二つのツボを加えました。

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施術回数・頻度・期間

3回の治療で完治。

初回の治療後から、トイレに行く回数が減少。
下痢は朝だけになりました。

2回目の治療後、2日間は下痢が無くなりましたが、3日後に再び下痢を起こす。

3回目の治療後、下痢は完全に消失し、便も通常に戻りました。

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施術後のケア

抗生物質の副作用もしっかりと把握しましょう。

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